風吹けば匂ひたちこめ
金木犀
お市の世よりつづく鉄泉
湖北道は最南端の米原より北への道が始まる。
一番西には、湖周道路、そして国道8号線、国鉄北陸線、伊吹山の麓を走る北国街道、
そして、そのバイパス・・・・。湖と山に挟まれた狭い平野に、何本もの動脈が伸びている。
その昔は国道が北国街道と呼ばれてい、山並みを巻くように北上する道は「北国脇往還」と
言われた。即ち、関が原から木之本宿への約35kmである。
血のごとき湖の夕焼け
切なさはムンクの叫び
泣くを許さず
歴史好きなら堪らない街道である。越前の朝倉家に養われていたアホ将軍・義昭と
岐阜の信長の仲を取り持つために、光秀くんよ、君は何度往復したことか?
大垣から賎ヶ岳へ大駆けした藤吉郎さんよ、三成ちゃんの地味な確実な仕事を
忘れまいぞえ。 戦国の世の絶世の美女・お市の方が嫁入った道でもある。 秀吉・三成、出会いの像・・・長浜駅前
三成のひそみし洞
己高の山を吹く風 ★こだかみの
秋をつれくる
やがて秋も深まり、時雨の季節・・・・小谷の山の北方に、大きな虹を見出せるのも
この道である。 夢をなかばに倒れた、長政や三成の見果てぬ虹の光芒であることだ。