湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

いじめで死ぬ子は、死ねばよい。

2012年11月27日 | 詩歌・歳時記

大津でマンションから飛び降り自殺をした少年。 いじめに遭って、止むに止まれず死んだという。

学校が、教育委員会が批難の矢面にたっているようだが、そして、自殺した生徒の保護者が

勝ち誇ったように、県に、市に訴訟やら提訴やらしておられるらしい。

            

わが子の責任は、学校にはない。ましてや、まともな教師ひとりいない、現実の学校に

責任をおおいかぶせる訳にはいかないのだ。

私も中学時代、酷いいじめを受けた。狭い町に被差別が三つも存在する土地である。

都会から転校してきて、あまつさえ、肉体的に欠陥のあった私である。

恰好の標的であったろう。まったく、後の暴力団予備軍と言わざるをえないような悪が、

うようよしていたのだった。

          

おそらくは大津の少年よりは、私へのいじめは暴力的・陰湿的という意味合いで酷かったと

思うぞ。けれど、それへ立ち向かって負けなかったのは、私へ限りない愛情を注いでくださった

両親の慈しみであり、親友の友情である。

そんなことで死を選ぶのなら、生きている意味がないのである。

大津の少年を殺したのは、いじめた同級生でもなければ、教師でもない。ましてや教育委員会の

馬鹿たれでもない。彼をまことに愛し、導くことのできなかった両親である。

         毘沙門の秋を捉へし眼かな

         秋風や近江に多し破損佛

         長浜に恋ははるけし芙蓉さく