2007.08.10(金)
第89回全国高校野球選手権大会は9日,第3試合で仙台育英(宮城)が4―2で智弁和歌山(和歌山)を降した…仙台育英は佐藤由規投手が「17奪三振」の好投で完投…1回2死二塁から高橋巧,加藤大の連打で2点を先取…同点の8回2死1・2塁,橋本の左翼線三塁打で決勝点を挙げた…
智弁和歌山は6回,坂口の左翼席中段に飛び込む2ランで同点にしたが,再三の得点機に決定打を奪えなかった…
伝統の強力打線との対決は,佐藤由規投手にとっても厳しかったと思う…6回,3番・勝谷に四球…続く坂口への3球目,外に逃がすはずのカーブが真ん中に入った…打球は一直線に左翼席へ…だが,この「負け」を最大の見せ場につなげるところが,150キロ右腕の非凡さだ…
8回,再度の坂口との対戦は圧巻だった…まずは外の148キロでボール…150キロ超の速球を連続で外角に決めてカウントを整えた…さらに外に速球を見せてカウント2-2…そして5球目は外角ぎりぎりの低めに決まり三振を奪う…またとない「点」への勝負の速球は,この日最速の154キロ…「気持ちが数字になった」という渾身の速球勝負で,坂口のバットを動かすことも許さなかった…
佐藤由規投手は,これが3季連続の甲子園…昨夏1勝した後は,明治神宮大会で初戦コールド負け…センバツも1回戦敗退と勝利に縁遠い…それだけに,「全員で勝ちに来た最後の夏,言葉にならないくらい嬉しい」と初戦突破を喜んだ…17奪三振の力投も,エースとしては味方の先取点を守れず,8回に好機をものにした打線に助けられた形…だが,主将の武子の言葉が頼もしい…「由規に頼っていては勝てないと明治神宮とセンバツで学びましたから」…チームを勇気づけるピッチングだったことは間違いない…
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・2007年1月27日:仙台育英・佐藤由規投手
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・2006年8月13日:夢の対決
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・2006年8月8日:仙台育英vs日大山形
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・2006年8月1日:熱闘!延長15回
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