2007.08.29(水)
心筋梗塞,「中年太り」は要注意=体重10kg以上増でリスク2倍…と,時事通信が伝えていた…
若い時やせていて,体重が10kg以上増えた人は,心筋梗塞などになりやすいことが,厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった…肥満そのものの影響は,欧米で知られているよりも小さかった…
研究班は,1990年から93年にかけて,全国9地域の40~69歳の男女約9万人を登録し,2001年末まで追跡調査…この間に男性399人,女性119人が心筋梗塞などの虚血性心疾患を発症した…
体重を身長(m)の二乗で割った体格指数(BMI)で7グループに分け,発症との関連を調べたところ,男性はBMI「30未満」まではあまり差がないが,「30以上」の人は23以上25未満の人の「1.8倍」のリスクだった…女性は「30以上」でもリスクが上がらなかった…
さらに20歳の時のBMIや体重の増減との関連を分析…20歳の時のBMIが「21.7未満」の男性で,調査時までに体重が10kg以上増加した人は,増減5kg以内の人の「2倍」のリスクだった…逆に20歳時にBMIが「21.7」以上だった男性は,10kg以上減った人でリスクが高い傾向が見られた…