2007.08.25(土)
中学3年生の息子の書いた作文が「山形新聞」(平成19年8月24日・夕刊)に掲載されました…
文章が「うまい」から??…いえいえ,逆に「下手な手本」として掲載されたのです…
息子には,2年前から家庭教師を付けており,家庭教師の先生が,「山形新聞」の選任講師で国語を担当しており,毎週金曜日の「実力養成・中学生講座」のコーナーで,生徒の書いた作文を推敲しているのですが,今回の生徒が息子だったのです…
以下が息子の作文…テーマは,「老人ケアに絶望感を伴うのはなぜか」…
老人のケアをすることにたったら,僕も絶望感を感じると思います。(1)
理由は,赤ちゃんは小さくて可愛いし,面白いところが沢山あるけど,老人のケアは体が大きく大変で面倒くさいからです。(2)
それに老人は未来がないため希望を持てないからです。(3)
老人ケアをする時には,いやだと考えるのではなく,やさしく笑顔で接することを心がければ良いと思います。(4)
老人に何か変化はなかったかを見つけたり,赤ちゃんには無い良いところを見つけたりして,もっと楽しく老人ケアをすれば良いと思います。(5)
先生の推敲…
(1)テーマの問いかけは,「老人ケアに絶望感を伴うのはなぜか」というものですから,冒頭の「老人のケアを~思います」の一文は要りません…
(2)「面白いところが沢山ある」のは,赤ちゃんのケアの事なのか,赤ちゃんが面白いのかがはっきりしません…
(3)「老人が希望を持てない」ことになります…看護する側が絶望感抱く理由を述べなくてはならないので,「僕」を主語にした絶望感を述べなければなりません…「老人『に』は希望を持てない」と変えるだけで「僕は」と書かなくても,主語は「僕」になります…「に」を入れるだけで,意味が全く違ってきます…
(4)いきなりこの文では,前の段落とどんな関係でどうつながっていくのかわかりません…
(5)「赤ちゃんにはない良いところ」を具体的にはっきり書きましょう…
高校受験の息子…頑張れ息子よ!!…