12月10日,ドーハで開催中の陸上アジア大会…
女子走り幅跳びで「池田久美子」選手が「6m81cm」を記録して優勝…この種目で日本勢が金メダルを獲得するは38年ぶりとのこと…
池田久美子選手は,山形県酒田市出身で現在25歳…小学校2年生から陸上を始め,小学校5年生で走り幅跳び4m46cmをマーク…6年生では5m18cmという記録を残し「驚異の天才少女」として注目を集める…
酒田市立酒田第三中学校進学後も活躍を続け,1年生で(12歳年齢別世界記録となる)5m97cmをマークし,全国中学校体育大会での走り幅跳びでも優勝するという快挙を成し遂げた…発育差の大きい中学生の大会において,1年生が優勝することは稀である…池田選手はこの後,走り幅跳びで3連覇という金字塔を打ち立てた…加えて3年時には走り幅跳び,100mハードル,100mジュニアハードルの3種目で,日本中学記録を樹立するという離れ業をやってのけた…
日本大学山形高等学校へ進学後,走り幅跳びで高校1年の年に行われたアトランタオリンピックの参加標準記録を目指すものの,慣れない下宿生活などで調子を崩し,その年のベスト記録は5m85cmと前年より30vm以上も落ち込んでしまう…父親が仙台育英高校のコーチに就任したのを機に同校に転校して再起を図るが,結局一度もインターハイを制覇することはできなかった…高校最後の全国大会である国民体育大会こそ優勝したが,高校3年間のベスト記録は6m14cmにとどまり(ただし,この記録も高校トップクラスの好記録),ハードルの方でも中学時代の記録を更新することはなかった…
高校卒業後は福島大学に進学し競技を続ける…大学2年から技術面の改良に着手…体質改善にも積極的に取り組み,大好きだったチョコレートを断ち,野菜中心の食生活に切り替えて7kgの減量に成功した…これが功を奏しmその秋の日本インカレで5年ぶりに自己記録を更新する6m29cm9を跳び優勝する…日本ジュニア選手権では6m46cmの好記録をマークして優勝…
現在はスズキ自動車陸上部に所属…日本選手権では,従来の日本記録「6m61cm」を大幅に上回る6m78cmの跳躍を見せるが,ライバルの花岡麻帆選手が同大会で「6m82cm」を跳び,日本記録保持者にはなれなかった…2003年に「パリ世界選手権」に出場…2004年には「世界室内選手権」に出場するものの「アテネオリンピック」には出場できなかった…2005年の「日本選手権」では,ライバルの花岡を押さえて優勝…その後に出場したヘルシンキ世界選手権と,マカオで行われた東アジア競技大会では見事に優勝を果たしてしる…
2006年,左太もも裏肉離れのためモスクワ世界室内選手権を欠場するが,5月に静岡国際陸上でシーズン初戦ながら,2007年世界陸上選手権参加標準記録A(6m70cm)突破となる6m75cmの大会新記録を樹立して優勝し,IAAFグランプリ大阪大会では6m86cmの「日本新記録」(世界ランキングでは6位に相当)を樹立し,並み居る世界の強豪たちを抑えて優勝した…
このたびのアジア大会金メダルの裏側には,こんなエピソードがあった…
8月に病魔に侵され若くして亡くなった女子砲丸投げアテネ五輪代表の森千夏さん(享年26)への思いを試合にぶつけた…会社にも同期入社…2002年の前回大会では腰を痛め7位に終わり泣きじゃくった池田を励ましたのも森さんだったとのこと…「森ちゃんの思いを胸に…心は常に一緒だった」とコメントしている…
【本日の体重】 : 83.3kg(ダイエット開始から315日目:-21.6kg)