この前見た現代即興音楽の写真。
ブリュッセルモネ劇場の天井。
あるバロックオペラのDVDはオペラ劇場の天井からシーンから始まり
下に降りて舞台の幕が上がります。
ちょうどこの写真のように。
ブリュッセルのオペラ劇場は、小さいですが、バロックには
ちょうど良いと思います。
知り合いがそこのバイオリニストをしているので、彼女が良くオペラのチケットをくれたりで、オペラに行く機会がぐんと増えました。
このオペラ劇場、私は本当に大好きです。
隣には、図書館があって、CDをごっそり借りる為に月何回も通ってます。
今家に20枚くらい借りてるCDがある。。。今日は返しに行かないと。。。。
あまりにも頻繁に通うのであの界隈に住もうかとおもっていたくらい。
この前見たグルックのオペラ、終演後。
グルックの
Iphigenie en Aulide
「オーリードのイフィジェニー」
Iphigenie en Tauride
「トーリードのイフィジェニー」
2部形式で4時間。
ギリシャ神話を題材とした大作オペラ。
ゲネプロが5ユーロで見れるんです。
しかも、超超いい席で、もう歌手が目の前、表情、
息遣い、唾が飛ぶのも(こんなに飛ぶのか==!!!)
はっきり見える特等席でした。
歌手さんが本当にどの人もよかった。キャスティングのバランスも良く、
各ソロアリアの見せ方が、どの歌手もすばらしくて、
感動しました。
演出もモダン演出でしたが、過度ではなく、
歌を聞かせるオペラだったのでとても良かった。
ヒロインがこの日は二部だけ代役。
日本人歌手がヒロインで見れたのも嬉しい出来事でした。
この方の声がまずすばらしくて感動しました。
音楽で伝えようとする意思、底のほうからくる
情熱をものすごく感じ、感動と勇気を沢山貰いました。
お客さんからも沢山のブラボーがあったのはそれが
沢山の人に伝わったからだなーと思いながら帰宅しました。
人間のずば抜けた表現力、
なんなんだろう。うそじゃないって信じることが出来る。
またそれは個人の音楽趣味の問題とは違ってて、
才能なんて簡単に言葉では片付けられないし、
時間をかけて積み重ねられた層が一つの形となって音という力で現れ、
それは、真実だね。きっと。
と何人かの人が同じように、口元が微笑みながら感じている瞬間。
目に見えないものを共有する瞬間。音楽って、なんて素晴らしいんだろうと
心からおもいます。
宝石でも何でもそうだけど、磨かれて磨かれて、磨き上げられて
美しく光るし、文章だって、音楽だって、
家具だって、本当はすごくすごく繊細で
驚く所まで目が行き届いている。
このオペラの舞台に立ってた歌手たちは
本当にどれだけの時間この曲に、今日この日のためにどれだけの
時間を積み上げてきたんだろう。
簡単じゃない。
最近毎日思います。
私はいつまでこうして、探して求めて、
いつまでやっていくのかな、、、と思うと、
とても果てしなく闇で、たまに不安になりますね。
さて、、、CD返しに行きますか。。。
あああ、今日もお天気は、最悪です。。。。
しばらく太陽見てないですなあ。。。。。