EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

19世紀のアルバム

2013年06月12日 | 日記
最年長の私の生徒さん、85歳(86歳?)。毎日ブーケから植木から沢山のお花、骨董品、絵画が飾られたマンションに一人住む、ジョジンヌさん。


毎週の私のリコーダーのレッスンを本当に楽しみにしてくれている。補聴器を付けているし、私のつたないフランス語のコミュニケーションに、初めは、私自身がナーバスになっていましたが、初めて、1年半くらい経つのか、
彼女はほぼ、毎日練習していて、もう一通りの指使いを覚え、今はバッハやヘンデルの簡単ではあるが、音楽的な曲を
沢山時間がある限り、2人で二重奏したり、エチュードをしたりして、彼女の「日課」である、リコーダーは、
いわば、いい感じのレベルに到達しそうなくらい着々と進んでいるのです。

人は、練習したら、上達するんだなーと、つくづく思います・・・・。

何歳でも、新しい事を始められるのです。でも、毎日の積み重ねがどれだけ大切か。。。。

彼女は、毎度、毎日練習しているのに、ちっとも完璧に吹けないの。練習方法がいけないのかしら、、、嘆いています。


数か月前から、来られてる、これまた定年後の趣味にリコーダーを選んだというおじ様、自分のクルーザーをもっており、
夏は、3か月船で旅をするという、おそらく、超豪邸に住むおじ様。

彼は今まで楽器をしていたことがないので、楽譜を読むのが簡単ではないのだが、、
たぶん、毎日かなり練習しているのか、毎週毎週の上達のスピードが、恐ろしく速い。


一人、ダン・ラウリンみたいになりたいよ、という35歳くらいの男性生徒さんは、
朝5時30分に起きて、リコーダーの練習をしています。彼はリコーダーを初めて、2年経たないくらいですが、
もう、テレマンのファンタジーも吹いています。


リコーダーは、簡単に始められ、歴史も古く、レパートリーは膨大、奥が深くて、
何より、沢山の人と一緒に演奏できる、本当に楽しい楽器です。


楽器をつかって、何かを表現する喜び、人と音楽を分かち合う喜び。楽器と一生懸命向き合うという事は、
人生も変わります。

なぜなら、芸術は人生を豊かにしてくれるから。






あれま、脱線しましたが、今日、レッスンにジョジンヌのお宅に伺うと、彼女は何やら机に向かっている最中で、
見ると、古い古いアルバム。おばあちゃんの形見なの、と見せてくれました。


ジョジンヌが、おばあちゃんだから、おばあちゃんのおばあちゃんのアルバム。
という事は、もしかして、19世紀の写真?


次回に続く。。。。