半年以上ぶりに藤沢市大庭親水公園方面のロードワーク。
びわの実を見上げながら、私がカラスなら一粒お土産を咥えて飛んでいくのになあ
庭にびわなんて贅沢だなぁと思いながら走り出す。
5月の気持ちいい空の下、久しぶりのコースを走ったあと軽く昼寝をした。夕方からスタジオ練習なので20分くらい眼を閉じた。
夢にもういない両親が出てきた。
学生時代や社会人なりたての頃、帰省すると、帰りはまだ若かったオヤジの下手な運転で
いつも千歳空港まで送ってくれたっけ。
出発搭乗口のゲートに私が消えるまで、涙を溜めて笑って見送ってくれたっけ。
私も泣き笑いしながら手を振った。
オヤジが運転を止めてからは、実家からタクシーでバス停まで行ったなあ。
おふくろは実家の窓から見送るようになったな。身体に気をつけるんだよ。死にたくなるくらい仕事しちゃダメだと、涙を溜めてタクシーを見送ってくれていた。
ありがたいやら切ないやら、申し訳ないやらでタクシーの中でいつも泣いてばかりだった。
おふくろが少し呆け始めてからは、ベッドに横になったまま見送ってくれた。
そして、ゴメンね。
びわの実を見上げながら、私がカラスなら一粒お土産を咥えて飛んでいくのになあ
庭にびわなんて贅沢だなぁと思いながら走り出す。
5月の気持ちいい空の下、久しぶりのコースを走ったあと軽く昼寝をした。夕方からスタジオ練習なので20分くらい眼を閉じた。
夢にもういない両親が出てきた。
学生時代や社会人なりたての頃、帰省すると、帰りはまだ若かったオヤジの下手な運転で
いつも千歳空港まで送ってくれたっけ。
出発搭乗口のゲートに私が消えるまで、涙を溜めて笑って見送ってくれたっけ。
私も泣き笑いしながら手を振った。
またすぐ帰ってくるよと唇を動かしたよ。
オヤジが運転を億劫がるようになってからは実家下のバス停まで送ってくれた。
オヤジが運転を億劫がるようになってからは実家下のバス停まで送ってくれた。
バスに乗り込むときに、おふくろはやっぱり泣き笑い。オヤジは怒ったように手振ってた。きっと寂しいのを我慢してたんだな。
オヤジが運転を止めてからは、実家からタクシーでバス停まで行ったなあ。
おふくろは実家の窓から見送るようになったな。身体に気をつけるんだよ。死にたくなるくらい仕事しちゃダメだと、涙を溜めてタクシーを見送ってくれていた。
ありがたいやら切ないやら、申し訳ないやらでタクシーの中でいつも泣いてばかりだった。
おふくろが少し呆け始めてからは、ベッドに横になったまま見送ってくれた。
おふくろの髪を指で梳いて、抱きしめたら、恥ずかしいのか怒ったような口調で、早く行け!と言ったっけ。
入院したおふくろの呆けが進むにつれて、私が誰なのか分からなくなってきた。
入院したおふくろの呆けが進むにつれて、私が誰なのか分からなくなってきた。
調子の良いときには、気をつけて帰るんだよ。身体に気をつけてねと言ってくれていたけれど
段々とそんなこともなくなり、お見舞いに行くときはずっと寝ていたよね。
そして私が看取ったんだよなあ。
段々とそんなこともなくなり、お見舞いに行くときはずっと寝ていたよね。
そして私が看取ったんだよなあ。
よかったよ。最期の最後に一緒にいることができてね。
おふくろを追うように一年後逝ってしまったオヤジ。
弟とふたりで見舞うと嬉しそうだったな。
おふくろを追うように一年後逝ってしまったオヤジ。
弟とふたりで見舞うと嬉しそうだったな。
もう、東京での仕事を辞めて帰ってこいなんて言ってたな。
寂しかったんだな。
本音だよね。
そして、ゴメンね。
ひとりで逝かせてしまったね。
たった20分くらいの間に見た夢。
たった20分くらいの間に見た夢。
夢の中の私は18歳から58歳。
人生ってあっという間なんだなぁ。