さて、やまちゃんの要らん活躍により散々な結果に終わったプレゼンの後、ふたりは宿泊先の札幌日航ホテルに向かいます。
大通り公園すぐ横にある先程の銀行からホテルは歩いて10分もかからない距離にあります。にもかかわらず、やまちゃんタクシーを止めるのです。
「山口さん!ホテル直ぐそこですよ。歩いて行きましょうよ!」
「いやいや朴ちゃん!色々と調べなきゃいけないことがあるから!」
とタクシーに乗り込み行き先を告げるとタクシーの運転手さんに「え?」と聞き返される次第。そりゃあそうです、直ぐそこですもん。
で、やまちゃん、タクシーの運転手さんに「ススキノで安くて良いところある?」といきなり尋ねます。
「え?」「あ、いやいや、そのお姉さんと裸のお付き合いが出来て、で、安いところ!」
「え?あ~、うちはそんなところ知りませんし、そんな斡旋もしていませんよ!風俗案内所に聞いてください。」
と冷たくも当たり前の答えに玉砕のやまちゃん。
「あ、そうなの?ふ~ん、お兄さんサービス悪いねぇ。」とブツブツクドクド。
あ~、一緒の人種、同じ会社の人間と思われたくない私は早くホテルに着いてくれと願うばかり。
さて、タクシーを降りチェックインの際、
「朴ちゃん、じゃあ何時に待ち合わせする?行くでしょ?」
「山口さん元気ですね~」
「あ、いや。旅の恥は掻き捨てっちゅうでしょ。」
「山口さん!私、さっきの銀行といい、タクシーといい、もう結構恥をかいたんで今日はおとなしく寝ます。」と怒りを爆発したんですが、
「え?何かあった?朴ちゃん急に怒るからびっくりしたぞ!」
結局、こう言う人が生き延びていくんですね~。
写真は本編と全く関係ない近所の家庭農園のオクラの花。優しい色合いに心和みます。
コメントありがとうございます。
花柳病とは粋ですなぁ
嘆きと後悔の句も素晴らしい!
飲兵衛の会社お得意さんで、その手の遊びが大好きな人がいました。
あまりに励み過ぎて、とうとう花柳病に罹り玉が一つになってしまい、
愛想を尽かした奥さんにも逃げらたそうです。
その時に詠んだ句。
玉一つ 嫁去り身一つ 秋の風
お粗末でした~。