手を伸ばして頭を撫でたら気持ちよさそうに目を閉じたんだよね。
手を伸ばして頭を撫でたら気持ちよさそうに目を閉じたんだよね。
写真は2019年5月、父の葬儀のために帰省した日の翌日に撮ったもの。
棺に納める遺品を実家に探しに行った朝でした。
写真に写るクジラ半島とイタンキ浜、手前は遠い遠い昔ゴルフ場でしたが、私が小学生の頃は閉鎖してしまい、子供たちが元気に走り回る広大な広場となってしまいました。
ここは春が来ると一面タンポポに溢れる黄色の丘となります。
それはそれは見事な風景です。
そう言えば、タンポポの花、咲いているところは皆知っているのですが、
こうやって顔を隠して夜を過ごし
朝を待っていることを忘れていました。
そうだった、こうやって寝てるんだったね。
そうだった、そうだったんだ。
可愛いね。
帰るたびに思い出すことがあります。
知らない間に忘れてしまっていたことたくさんあります。
それが交差した朝でした。
父の葬儀を執り行った日の朝。
一生忘れられない哀しい朝でした。
あれはもう4年以上前の夏こと。
デカいボクシングの大会に出るために、50代半ばでなかなか落ちないウエイトと闘いながらハードなトレーニングの日々。
もちろん、しっかりと出社するわけですが、
空腹と疲労で地面から少し浮いたような感覚で歩いてたりします。
さて、その日の14時前の虎ノ門の気温は32℃。
とあるビルのロビーで取引先と待ち合わせしてるのですが、担当者はなかなかやってきません。
14時からのアポイントに間に合いそうもありません。
いらだちながら携帯に手を伸ばすと同時に携帯が震え始めます。
「朴さんですか?ごめんなさい。指定した待ち合わせ場所を間違ってお教えしてました。新橋と西新橋の間くらいにオフィスは移転していました。お伝えするの失念していました。申し訳ありません。14時からですが虎ノ門から間に合いますか?」
時計を見るとあと5分あります。
「分かりました、走って行きます!」といいながら既に走り出している朴竜。
でも、身体が重い、足が上がらない・・・腹減った、水が飲みたい。
虎ノ門の気温は32℃。
スーツ着て鞄持って革靴で目的地まで全力疾走!で、何とか時間内に到着。
でも、汗が全く出ないんですよ。炎天下の全力疾走だったのに・・・。
「朴さん、大丈夫っすか?確か試合控えてたんすよね。でも、水も飲めないんですよね?本当にすみませんでした。顔色悪いけど大丈夫っすか?」
と気を遣ってくれました。
さて、ジム着いたら先ず何キロなんだろうと暑さと疲労と空腹で、ボーっと考えていたっけ。
今でも情熱は変わらないと思ってます。機会があるならまたデカいリングで皆んなの応援を受けて戦ってみたいなあ。