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八戸大規模断水のニュース

2009-01-09 | 青森
正月に突然起こった八戸の断水も落ち着きを取り戻しつつあるようです。

私の住む隣の三沢市でも年末に突然の断水がありました。

青森に住んで十数年。
水に関しては本当に豊かなところです。
水に関して感動すら覚えたことはたくさんあります。

まず夏でも冷たい水道水が出てくること。
(冬はとっても冷たいんですけど)
以前暮らしていたところでは夏の水道水はほぼ温水で、定番のそうめんを冷やすために氷が必要でした。
ここでは水道水だけでおいしいそうめんが出来上がります。

もちろんそのまま飲んでも冷たくておいしいです。

一番びっくりしたのは観賞魚水槽の水に水道水をそのまま使えることです。
自分の中では水道水はカルキ抜きをしてからでないと魚は育てられないものだと思ってましたから。
子供の頃
「水道水に魚を入れたら死んじゃうよ」
と言われ、ひそかにお祭りの金魚すくいで取ってきた金魚で実験したところ、半日で全滅してました。

人間の飲んでるものだから、そこで魚が生きられないはずはない。

子供心に信じていたことがひっくり返されたとき。
その衝撃はいまだにはっきりと記憶に残っています。
夏の祭りの日のやや西に傾いた日差しの暑さと、自分の行為で殺してしまった金魚への罪悪感とともに。

ここに住んで何年か経った頃、知人が金魚水槽を洗ったあと水道水そのままの水の中に金魚を戻してるのを見て唖然としました。

「いつもやってるし大丈夫、死なないよ」
そういわれても信じられずに次の日確認に行ってしまいました。
金魚は確かに元気に泳いでいます。

水道水と魚の関係で、二度も衝撃を受けてしまいました。


八甲田山と岩木山、たくさんの雪。
あちこちにあるおいしい湧き水
青森には渇水と言う言葉がないのかもしれません。

ここでは考えもつかないことですが、毎年夏に普通に断水する地域は多いです。
おいしい水が豊かにあるここは、世界中でも数少ない幸せな場所だと思うのです。

めったにない断水だったからこそ、逆に普段どんなに恵まれているのかが実感できるのではないでしょうか。