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遺伝子組み換え作物と農薬を考えると

2011-02-23 | 環境
単体で考えたら無い方がいいと思うのが人情な農薬。
地球規模で全人口を養うのに必要な農地の土壌は、耕すことで表土の土壌は風に飛ばされたり雨で流されたりして農地に適さなくなるのが問題です。
解決策として取り入れられているのが不耕起農業。これは収穫後や種まき前に耕運機で耕さないまま次の種をまく農法で、自然農法の不耕起農業と方法は同じです。
表土保護に役立ち省エネになるという理由でアメリカでは確か70%以上の農地で取り入れられていますが、広大な農地で雑草対策をするのにはどうしても除草剤を使う。
特に種まきのすぐ後は、除草剤を使わないと雑草の方が強くて作物が育たない。
それで種まきと同時に除草剤をまいて、作物の種が除草剤で一緒に枯れないように遺伝子組み換え種子を使ってるのが現状です。

今世界で食料純輸出できる国はほんの数カ国で、農薬やF1農作物を否定しては持続可能な農業と人口に見合った収量は確保できず、ごく近い将来に食料の足りなくなる日が確実に来るでしょう。
農薬は私も好きにはなれませんが、それを少しでも先延ばしにする技術が遺伝子組み換え作物と農薬です。
毒かもしれないものを食べるのか、食べるものがなくなるかの究極の選択をしているなかで、科学・技術は、より安全な農薬・より安全な使用法を模索しています。

毎日食べる豆腐のパックに『遺伝子組み換え大豆は使用していません』とプリントしてある文字を眺めながら、温暖多湿な日本の恵まれた気候と耕作放棄地の多さ、砂漠に変わったレバノン杉の故郷、地球の人口、いろいろな物が頭の中を回って答えの出ないもの思いが続いています。