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隠れかっぱの湯

2011-02-26 | 思うこと
大きなニュースが立て続けに起こっている中で、気になったのがこちらのニュース。
隠れかっぱの湯 解体撤去工事を開始(2011/02/20)

明治時代に海外からの視線を浴びるようになった日本は、土俗的とも評される日本の習慣を恥と思い、法律を作ってでも何とか変えていこうとしていました。
人の習慣は急に変わりませんが、長い時間と世代交代で庶民生活の近代化は達成されたものの、「自分たちはまだまだだ」という感覚だけはしっかりと刷り込まれてしまったのかも知れません。
その後、日本の混浴を「淫蕩」とまで評した欧米では逆に自然回帰の動きからヌーディズムが現れたりと、日本とは反対に進んでいる感もあります。
ほんの10数年前まで青森には完全な混浴が数多くありました。
自分が入るかどうかは別として、寒い青森の文化を濃厚に残していた混浴の温泉は、青森ならではの素晴らしい魅力だと思います。
観光とは『そこにしかない物』を見に行く事でもあり、それがどれ程あるかというのも魅力の指標になりえるはずで、地理的な移動よりも時間的な移動(20年前にはあったなど)が出来る事こそより貴重であるとも言えます。
古いものには魅力がある、というのは時間的な移動を可能にしてくれるからで、長い時間はどれほどお金をかけても作り出せないものです。
「古い」とか「遅れている」とか、それは恥ずかしいものではなくて魅力の源泉だと思うのです。


“自虐”日本に驚く世界のエリートたち