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青森芸術の真髄

2009-02-10 | 青森文化芸術
芸術はたとえば、眼には見えないものを見えるようにすること。耳では聞こえないことを聞こえるようにすること。

友人からもらった言葉です。
よく、「絵を観て涙があふれてくる」 というを聞きますがそんなことが本当にあるのか疑問に思っていました。
あれは自己表現の一つなのだと思っていました。

ところがここ二年の間にそのようなことが立て続けにありました。
ひとつは青森市の棟方志功美術館にある小さい版画。
もうひとつは三内丸山遺跡にある縄文土器でした。

それは涙があふれてくるようなものではなく、その絵や土器の世界に深く入り込み、絵の中の世界に遊んだり、土器を作っている人の心の中に入り込み、そのときの気持ちをまざまざと感じる、そんな白昼夢のようなものでした。
ただとても大きな感動を感じました。

今まで涙を流すような感動というのは芸術に限ったものだと思っていましたが、私の感じたそれはたとえば満開の桜に涙が出てくるような、すばらしい夕焼けに言葉を失うような、降ってきそうな星空に心満たされるような、そんな感情ととても似たものでした。

芸術というのは自然を表現することから始まった。
そう考えると自然も芸術も同じ感動を与えてくれることに納得できます。

「絵を見て涙が・・」
今まで味わってみたいと思い続けていたことは、自分のすぐ隣にある当たり前の幸せだったのですね。


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