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きりたんぽの話

2010-11-20 | 青森の味
菅江真澄遊覧記「雪のもろ滝」で、11月(新暦では12月)に白神山地の暗門の滝を見に行く途上、雪の夜に杣人の山小屋に宿る話があります。
山働きの人が夜食として「たんぱやき」を作って皆で食べるのですが、作り方は「きりたんぽ」と同じで、最後に味噌をつけて焼き、棒に刺したままを食べています。
現在では切って鍋に入れる食べ方が有名になっている「きりたんぽ」以外に「みそつけたんぽ」もあるそうで、200年前にも同じものを食べていた話を興味深く読んでいました。

青森県南地方では「みそもち」は麦の餅ですが、作り方食べ方は「みそつけたんぽ」と同じです。
日本海側は米で、太平洋側は麦と、使う素材は違っても形状が似ているのは北東北の食文化でしょうか。

鍋物用のきりたんぽはスーパーでも売られていますが、自宅でも簡単に作れます。
ご飯を麺棒などで搗いて粗く潰し、割り箸などに巻きつけてガス火で表面に軽く焦げ目をつけるだけ。
寒くなってきたので鍋料理の際はお試しください。





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