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佐京窯

2012-07-12 | 青森文化芸術
是川縄文学習館の奥の展示室の狭い展示ケースの中に、ぎっしりと晩期の縄文土器が並べられていた頃は、その乱雑ともいえる展示を眺めているのが好きでした。
まるでフリマの商品のように無造作に置かれていながら、その一つ一つは最高の芸術品の輝きを持っていて、眺めているだけで豊かな気分になっていたものです。
ライティングなど美術品の展示方法には、自分なりの好みもあって気になる部分も感じる事がありますが、小さな破片までが持つ強烈な存在感が、光の当たり具合などの細かい事を超えていたのだと思います。

是川遺跡から出土する晩期縄文土器の波型模様は、その高いデザイン性が現代にも通用する美しさを持っていて、しかし欲しいと思っても現在は入手できるものではありません。
階上町のはずれにある佐京窯は、そんな縄文土器を忠実に再現した焼き物を製作しています。
自宅に窯とギャラリーを併設されていて、作品の販売もしています。
ギャラリーの作品を眺めているだけでもとても楽しいのですが、もしどうしても欲しくなった時は気合を入れて買ってしまおうと考えています。
生活の中に気に入った美しい物があるのは、それはとても豊かなような気がして。

 


「ご自由にご覧ください」の看板が紫陽花の葉に隠れていて、本当に自由に入ってもいいものか悩ませる入口。

佐京窯  国道45号線を八戸から南へ 種市町手前を左折 看板あり








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