今週末は銀化15周年記念俳句大会
当ブログで以前、ご紹介だけしてそのままになっていた銀化のお仲間の句集より
お気に入りを引いてみました。
「風の断面」
銀化同人 華傳書通信句会でご一緒している矢野孝久氏の句集です。
田舎での暮らしに乾く蚯蚓かな
わらべらに母港のごとき冷蔵庫
尋ね人あるや稲妻あちこちと
花樒あまた告げたきことあれど
許し得ず日記を捲る扇風機
目配りの利くカメレオン冬構
蒟蒻が弁慶のさま針供養
大試験控え柔軟仕上剤
相続と聞いてあちこち蘖ゆる
やさしい句集です。優しくて、ぽわんと暖かくなって、スローなヨガのような一冊です。
「海嶺」
銀化第一同人 川名将義氏の第二句集です。
母国語に戻る夜学の果ててより
それぞれに死への距離あり風邪ぐすり
抽斗の中の遠浅さくら貝
乾鮭の解脱の口を開けしまま
切干の戻りし嵩の無頼なり
その人もその香水も嫌ひなり
やくわん持て走るラガーで終りけり
他人から見ればただの子七五三
獅子頭脱ぐや青空無辺なり
私にとっては教科書のような一冊です。
語彙の深さと巧みな斡旋はまねできるものではありません。
読み返して再抽出いたしました。
記念俳句大会へは着物で行こうと思っています。新年句会でSAEさんと「9月も着物にする?」
なんて会話をして、それが頭から離れませんでした。
暑くても9月、真夏の羅を着ることはできません。
着物は単衣で、合わせる帯によっては、小物も秋のものにしなければなりません。
迷っていると追い打ちをかけるように「カメラ係」を仰せつかりました。
カメラ係、天候も不順、それでも着物に・・根性ですね。
主宰とあの方、あの方、あの方、暑くても着物は一人ではないはず
銀化のみなさま 土曜日にお目にかかります。
幹事のみなさま お疲れさまです。あと二日です。がんばりましょう。
ただ今カメラの電池を充電中 SDカードは買ったし
予備電池、レンズ(200mm望遠はいらないな、明るい単焦点と広角でいいかしら)、
三脚を忘れないようにしなければ。