しらの風景2

自然の中には学びがいっぱい。
野鳥や生きもの、植物が大好き。
五感を育み、楽しく生きる智慧を探します。

蛍の里シンポジウムとホタル鑑賞会。(6/30*日)

2024年06月30日 | 昆虫




昨夜はお仲間の農家さんのイベントに出かけてきました。
金沢から車で約1時間の山間の集落。
遠くは、北海道、宮城県、福井県からのゲストの方々、
地元で研究や活動されている方々のお話をお聞きしました。





休憩タイムに近くを歩いた景色。
キセキレイがよく囀っていました。





印象に残ったお話は、
世界で日本が農薬使用量がトップクラスであるという現実。
散布の農薬、除草剤の影響を幼虫で調べたところ、
すべての幼虫が死んでしまったこと。
農薬と除草剤を比較すると、どちらも危険であるが
除草剤は残留度が高く危険度が高いという。
以前からミツバチの大量死の原因である
ネオニコチノイド(神経毒)の規制もされていない
のが日本の現状。(EUはすぐに使用中止とした)
これは最近増えている子どもたちの発達障害にも深く関わっている。

日本のヘイケボタルの原風景は湿原のある北海道の環境。
しかし、北海道でもヘイケボタルは激減している。
対策として夜の車のライトや街灯が繁殖時の蛍の光を
阻害しているので、道路脇の草を残していること。
用水などの泥上げ作業で幼虫が激減しまっていること。
ホタルの調査が、ヒグマが生息する環境と重なるため、
なかなか調査が進まない現状があることを話されていました。

小さな昆虫や野鳥たちを守ることが、
私たちの環境を守ることにつながっています。
小さな生き物たちを守る人たちの存在がうれしい。
その大切さを今回も再確認できたイベントでした。

シンポジウムの後は、山に囲まれた田園風景の中で
ホタル鑑賞会が行われました。
遠くに近くに飛び交うホタルが光る風景は、
この梅雨の季節には必ず会いたい風景です。

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