そこで今回は日本糖尿病学会の『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013』を参考に、足に見られる要注意のサインをまとめたいと思います。

 

■1:見た目のチェックポイント6つ

糖尿病患者の足にはいろいろなサインが出ますが、最初のチェックポイントは足の見た目です。

(1)足がむくんでいる(膨らんでいる)

(2)全体的にてかてかしている

(3)足の指が「へ」の字に曲がっている

(4)親指の付け根が出っ張っている(外反母趾)

(5)土踏まずが「へ」の字に高く弧を描いている

(6)その他、足の形が不自然になった

といったサインがあれば要注意。別の病気の可能性もありますので、医師のもとに急ぎたいです。

 

■2:皮膚の状態のチェックポイント8つ

次は皮膚の状態のサインです。以下の変化は見られませんか?

(1)赤みがある

(2)乾燥している

(3)皮膚が厚くなっている

(4)角化している(皮膚が硬くなっている)

(5)水虫が急に悪化した

(6)爪に異変が見られる

(7)たこやうおのめが急にできた

(8)皮膚の色が変わっている

ちょっと気になる場合は、医師に相談すべきですね。

 

■3:感覚などの異変のチェックポイント5つ

次は感覚などの異変のサインです。

イギリスの手足治療医・足病医学会(The Society of Chiropodists and Podiatrists)のまとめた『Diabetes and your feet』も併せて参照すると、

(1)足がチクチクする

(2)感覚が鈍っている

(3)痛みがある

(4)触ると熱い

(5)触ると冷たい

などがある場合は要注意だとされています。上述した他の異変もプラスして見られるようなら、すぐに医師に相談したいですね。

 

以上、足に出る糖尿病のサインをまとめましたが、いかがでしたか? その他、足がつりやすくなるといった症状もあるとか。

判断に困るケースもあるはずですし、「“足の形が変”って、どのくらいをいうの?」と疑問に感じる方も少なくないと思います。

参考までにインターネットなどで糖尿病患者の足の画像を調べつつ、「これは一緒だ」と思う場合は医療機関に急ぎたいですね。