令和元年8月25日(日)
船橋市立船橋中学校体育館で、九都県市合同防災訓練 避難所運営訓練が実施されました。
例年、船橋市では8月最終日曜日に各小中学校で地域の方達による避難所運営訓練を実施するのですが
今年は、九都県市合同防災訓練 避難所運営訓練として市内1ヶ所で実施されました。
船橋中学では、その前日に武道館で外国人宿泊訓練、25日校庭ではペット同行訓練を実施しております。
私どもSLは、体育館で実施する避難所開設訓練、要配慮者訓練に運営支援をしました。
地元の夏見地区の町会・自治会のみなさま約30人が運営者として避難所開設をします。
訓練自体は25日に実施しておりますが、実は7月に訓練説明会、各担当に分かれて細かな打合せをして
8月上旬にはリハーサル、そして訓練当日を迎えています。
当日は、はじめに運営担当の地域の方、運営の手伝いをしてくれる中学生、
市職員、SLをはじめとした関係協力団体11団体が、各班に分かれてミーティングをしました。
まずは、開設準備を各班ごと実施しました。今年は掲示も充実しております。
視覚障害者への誘導線も設置しました。
これは平成28年初めて要配慮者訓練を実施した時、
視覚障害者の方と私たちSLで一緒に考えて試してみた方法です。
通路と居住区の境目に養生テープをひいていることが多く
境目がわからないという視覚障害者の方のお話からこの取り組みをしております。
沢山の避難者が体育館に入るため行列をして待っていました。
10時になり、ようやく避難所が開設され避難者が入ってきました。
避難所には、障害がある方も当然やってきます。
今回は訓練として障害者団体の方が多数参加しました。
視覚障害、聴覚障害の方は、8月に朝日新聞で紹介された「黄色いバンダナ」を付けました。
受付では、聴覚障害の方に指さしカードを使ってやり取りをしました。
車イスで家族と一緒に受付を通る方もいます。
今回の訓練の目的は
①障害者が避難所を体験すること
②障害者が何に困り、どうやって解決したらよいのか一緒に考えること
③地域の方に障害者も避難所に来るということを知っていただくこと です。
この訓練では、受付で一般/要配慮者を判断し、要配慮者コーナーで
必要な支援を聞き取り、個室対応が必要な方を個室待機場所に案内しました。
当日は約200人の避難者、40人の要配慮者(介助者を含む)が参加しました。
今回は訓練のため、大勢の地域の方が運営に入りました。
危機管理課や障害福祉課の職員、参集職員など市職員も支援に入りました。
実際の災害時、これだけ手厚く支援はできないと思います。
では訓練のための訓練なのでは…という声もあるかもしれません。
でも本来あるべき姿、するべきことを知っておくことも大切だと思っています。
ぜひ今回の訓練をイベントとして終わらせるのではなく、
地域に合った運営方法の中に「要配慮者への対応・支援」という視点を盛り込んでいただけたらと願います。
要配慮者への支援は、避難所運営のオプションではなくベース(根本的な考え方)であってほしいと願います。
運営にあたった夏見地区のみなさん、参加した地域のみなさん、障害者のみなさん
本当に暑い体育館での訓練、お疲れさまでした。
by oami
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます