スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

星野哲郎記念館

2017-03-01 07:05:05 | 建物

周防大島町出身の作詞家星野哲郎氏の作品、資料等を

展示した博物館「星野哲郎記念館」は2007年(平成19年)

7月26日に開館した。開館前日には、都はるみ、水前寺清子、鳥羽一郎など

星野哲郎に縁のある人々が集まって盛大に記念式典が執り行われた。

記念館の内容、コンテンツも素敵だが、建物の設計、

プランニングも素晴らしい。基本計画、展示デザイン等は㈱乃村工芸社が担当し、

設計は佐藤総合計画(2016-9-16付ブログ参照)がやった。

二枚目の写真、センター筒状の建物は「星野劇場」。

星野作品の世界を全身で体験できる映像ホールだ。

ワイド3mの大型スクリーンによる5面マルチ映像が楽しめ、

壁面には親しい仲間から星野哲郎に宛てた「100字レター」がある。

館内は5つのグループで構成されている。ここはタタミ舞台、

普段は休憩スペースとして利用できるが、ガラスを解放することによって、

屋外劇場の舞台として利用できる。又館内には

町役場東和総合支所も併設されている。これはグットアイディアだと思った。

ここの管理運営は周防大島町が行なっている。

ギャラリーAからギャラリーBを眺めるとその先に見える海は

額付の絵画のようで本当に美しい。

又中庭の「海の庭」もキラキラして美しい。

逆にギャラリーBからギャラリーAを見た一枚。

この建物のプランは直角三角形になっている。ここぞという場所に

フィックスのガラス窓が配置されていて、太陽と光を存分に採り入れている。

ギャラリーBに2台設置されてある「えん歌ボックス」。

曲名からの検索はもとより、発表年別、歌手別、歌い出し別でも

選曲し聴くことができ、星野ワールドを満喫することができる。

目の前に瀬戸内海が迫り、ジィーと眺めているだけで心が洗われる。

事前にこちらの予備情報が無かっただけに

すごく得した気分だ。本当にラッキー、ラッキー!

ご覧の様にRC造平屋建て打放し構造。延床面積852.17㎡(258.3坪)

敷地面積7693.34㎡(2331.3坪)。

小さい建物だが本当に凝った建物だ。

星野哲郎は大正14年9月30日、当地で生まれた。

乳児の頃、両親が離婚し、母と祖母の手で育てられた。

地元小、中学校を経て、子供のころから憧れた高級船員を目指し、

高等商船学校(現東京海洋大学)に入学。

卒業後、日魯漁業(現ニチロ)のトロール船に乗ったが

約4年間の闘病生活に入った。昭和27年、雑誌「平凡」の

募集歌に入選、作詞家への道を開いた。現在までに創作した作品は

4000を超え、数々のヒット作を世に送り出した。

平成22年11月15日、満85歳で没した。

星野哲郎の歩みを紹介する「星野公房」。室内の中央部には

若き日の星野と仲間達が通いつめ談論風発した新宿の「さくらい」を復元してある。

広告紙の裏側に書かれた「アンコ椿は恋の花」の歌詞原稿、

都はるみのヒット曲だ。3番は書き直されており、なんとも生々しい。

こんな用紙に書いたのはきっと急に頭に閃いたのだろう。

北島三郎が歌って大ヒットした「兄弟仁義」の歌詞原稿。

こちらの原稿は清書されたものなのか。一字も訂正箇所が無い。

この歌を主題歌として翌年、東映で映画化された。

カラオケを唄いながら、星野ワールドを体感する部屋「星野歌酒場」。

お好みのシーンの主役になって星野“えん歌”を唄うことが出来る。

星野えん歌の代表作16点の見せ場となる二行の詞を紹介している。

文字は全て星野本人の直筆。

・「三百六十五歩のマーチ」(水前寺清子)

この歌詞は人生の極意が書かれている

・「いっぽんどっこの唄」(水前寺清子)

・「アンコ椿は恋の花)(都はるみ)

・「兄弟船」(鳥羽一郎)

「ジャケット今昔」と称して数百曲のジャケットが展示してある。

ここで前述以外のヒット曲を並べてみます。

この歌もそうなんだ-という曲もあります。

・「思い出さん今日は」(島倉千代子)

・「黄色いさくらんぼ」(スリーキャッツ)

・「恋は神代の昔から」(畠山みどり)

・「函館の女」(北島三郎)

・「城ヶ崎ブルース」(黒沢明とロス・プリモス)

・「男はつらいよ」(渥美清)

・「昔の名前で出ています」(小林旭)

・「風雪ながれ旅」(北島三郎)

・「みだれ髪」(美空ひばり)

因みに1997年~1998年小金井ロータリークラブの会長をも務めている。

 

 

「安芸灘に面して、瀬戸内海に浮かぶ島々を望みながら

・・・・星野えん歌の世界へ」

カリスマバスガイド曰く、周防大島で最も人気のある観光スポットで

誰もが感激して帰る・・・。全く同感だ。