すし・めんるい 満寿形屋
京都市上京区桝形通出町西入ニ上町177
TEL 075-231-4209
定休日 水曜日
http://aquadina.com/kyoto/spot/36/
若狭鯖街道、元祖鯖寿し、そして京うどん、そばの名店。
出町桝形商店街アーケードを入ってすぐのところにある創業100年の老舗の満寿形屋さんだ。
当店は度々TV等でも取材を受け、先日はNHK・BSプレミアムで
タレントの西川貴教がリポーターをやっている「いけずな京都旅」でも放送されたばかりだ。
当店は12時開店で11時50分に着いた時にはすでに長蛇の列。
幸いドライバーの坂本君が並んでいてくれると言ってくれたので、
約40分、商店街を見て歩くことができた。
店頭のショーケースも古めかしく、豊後産と書かれたプレートの前に
名物の鯖寿司4皿が雑然と置かれていた。
そしてなぜか大きな松茸もデーンと鎮座していた。
このショーケースの後ろが当店店主の職場。
厨房で真剣に鯖寿司を作っていたのが「いけずな京都の旅」で
西川氏と軽妙な会話をしていた明るい店主だ。
その時の印象的な言葉が「水が出なくなったらやめます。」
メニューは店外にホワイトボードで、店内には壁に木札で、
そしてテイクアウト用か鯖姿寿司(極上1本6,000円、特選1本5,000円)、
それ以外に、とろ鉄火巻、巻寿しもやっているようだ。
きつねうどんが660円、たぬきうどんが770円、そばは京都名物にしんそば1,100円のみ。
そしてなんと自家製中華そば770円までやっている。
また、丼物として他人丼(黒和牛)990円、
なんといっても当店の名物メニューは鯖寿司うどんセット1,100円らしい。
狭い店内を見渡すと一際目立った日めくりカレンダー。
日にちが漢数字のものはほとんど見た記憶がない。
いかにも京都らしいといったカレンダーだ。
ご覧のように店内は狭く、昭和の雰囲気が色濃く残る庶民的な店で、
テーブル4人掛けで6卓、24席しかない。
下の写真の扉の先にはまだウエイティングのお客が列を成しているのが写っている。
先ほど書いたがスミダマンも開店2回転目で並んで入店するのに約50分かかった。
そして通された席が西川貴教が座った席だった。
これが坂本ドライバーが注文した名物・鯖寿司うどんセット1,100円。
これには七味が付いている。
TVでも言っていたが、当店の命は水(地下水)。
これは当店に限らず京都の料理店は命の地下水を使っているところが多い。
この地下水(井戸水)は軟水で出汁を取るのに最適な水だ。
この出汁の効いた汁に口当たりの優しいうどんがマッチして
奥の深い美味のうどんとなっている。
こちらはスミダマンがお願いした鯖寿司うどんセットで、
うどんをきつねにチェンジしたもの。
汁はややとろみがあり、おあげも若干甘味がある。
ネギはもちろん九条ネギ。
味?すごく優しい旨さですネー。
京都の料理は実に繊細だ。
これは相方がオーダーした、たぬきうどん770円。
京都のたぬきうどんは刻んだ油揚げがのったあんかけ。
一般的に「たぬきうどん」というと揚げ玉がのったうどんを指しますが、
京都では油揚げを短冊状に切り、九条ネギとともにうどんの上にのせて
あんかけにしたものを「たぬきうどん」という。
当店のはその上におろし生姜がのっている。
お味の方は?と聞くと一言では言い表せない美味しさ。
ファンタスティック、グレート、超最高に美味かったそうだ。
そして当店の看板メニューの鯖寿司。
浅めの〆具合と肉厚の豊後産の鯖が特徴。
5切2,250円から2,500円とその日の鯖の種類によって値段が変わってくる。
目の前に海がある江戸とは違い、海の遠い京都で根付いたのは塩と酢で締めた寿司。
地下200mから湧き出る地下水を使い、
古くから伝わる調理法で店の看板メニューの元祖「鯖寿司」。
木の芽山椒の風味がよりアクセントになり、口いっぱいに芳醇な旨みと風味が広がる絶品だ。
これもTVで見たが京都国際写真祭2020が京都市内各地で9月19日から10月18日まで開催された。
この写真祭は多様性に富んだ国内外のアーティストの写真を
京都ならではの空間を活かして展示する写真展で第8回のテーマは「VISON」。
ここ出町桝形商店街ではセネガルのアーティストが店主を撮影した
ポートレート作品が登場した。
左上端の鯖1本姿寿司を持ったポートレートが満寿形屋の店主だ。