スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編454~

2023-06-02 06:01:48 | 食~番外編(京都)

純北京料理 東華菜館

京都市下京区四条通大橋西詰

TEL 075-221-1147

定休日 無し

営業時間 11:30~21:30

https://www.tohkasaikan.com/

京都の市街地のど真ん中、四条大橋のたもとにある歴史ある北京料理店。

というよりは京都を代表するスパニッシュバロックの洋館で有名な純北京

料理の東華菜館さんに行ってきました。

このあまりにも有名な建物はアメリカ生まれの建築家であり、社会事業家、

キリスト教信徒の伝道者

ウィリアム・メレル・ヴォーリス(1880-1964)の設計によって大正15年に完成した。

ヴォーリスは近江兄弟社のメンソレータム(現在ロート製薬)の創設者の1人でもある。

彼は多方面にわたって活躍され、ハモンドオルガンを日本に紹介したり、

同志社のカレッジソングの作詞作曲もしている。

建築の設計では軽井沢ユニオンチャーチなどキリスト教関係の設計を多く手掛け、

学校関連では京都大、同志社、関西学院大、明治学院、神戸女学院などの設計にも携わった。

他にも大丸心斎橋店本店、御茶の水の山の上ホテルも彼の作品だ。

(2021-8-26付ブログ京都のまちあれこれPARTⅶ参照)

夏季になると京都伝統である鴨川納涼床の席になり、京都の夏の風物詩となっている。

当ビルで今も活躍する古色蒼然としたエレベーターは

日本最古のエレベーターで当館の名物の1つとなっている。

あまりにも古いので操作は従業員の方が行っている。

当館の開業は1926年(大正15年)という古い歴史を重ねてきた店ゆえ、

店内のいたるところにその面影が残っている。

この1階の待合コーナー。

その周りを囲むどっしりした衝立、そして彫刻の入った柱。

トイレの扉に殿方用はもう死語だ。

その1つ1つを取っても物語が伝わってくる。

各フロアーには2名からの個室から100名までの大宴会場、

そして京都東山を眺望する屋上ビアガーデンの納涼席まで用意されている。

今回はスミダマンは雰囲気がある一般席で中華料理を楽しんだ。

当店に入って目に付いた建物造作、装飾家具を紹介しましょう。

天井のディテールが素敵だ。

1階入り口にあった衝立家具も骨董家具のようで素晴らしい。

これが当店のメニュー。

当店は北京料理店。

北京料理の原点は2000年前、孔子のふるさと山東地方の料理が発展して北京料理となった。

明朝・清朝の時代には皇帝へ献上する宮廷料理としての色彩を帯び、

その味付けは塩味ベースを特徴として比較的あっさりした高尚な味であると言われている。

当店は古き良き伝統を守り流行にとらわれない

本格的北京料理をコース料理から一品料理まで用意されている。

よくよくメニューを見ると麺類のメニューが無く、これには驚いた。

CPは建物のイメージから想像するよりずっとリーズナブルで良心的だ。

炸春捲(ハルマキ)1,800円。

京都の春巻はとても個性的で豚肉と野菜を玉子で巻き揚げ細かく切っている。

これは京都の芸・舞妓の要望(おちょぼ口でも食べやすい)がこの春巻を作り上げたらしい。

炒蔬菜 青ヤサイの炒め物 1,400円。

糖醋肉 スブタ(豚肉の揚げ物甘酢葛掛け) 1,800円。

溜蝦仁 大エビと椎茸・筍の葛掛け 2,800円。

五色炒飯 チャーハン(かやく入り炒めご飯) 950円×2。

スミダマンの当店のイメージはあくまで建物の価値が優先していて

中華料理の味のレベルはたいしたことないというものだったが、

今回初めて食べてみてCPと味のバランスといい、

北京料理の個性といい良い意味でその予想を大きく覆されてしまった。

当店はあらゆる意味で皆様に推奨できる名店だと思います。

今回お店の方にお願いしてこの建物の見学をさせていただいた。

この1枚は屋上から見た眼下の鴨川の流れと南座の風景。

東華菜館の四条大橋を渡って斜め向かい側に京都で有名な近代建築の1つ、

大正5年創業の洋食の老舗「レストラン菊水」のビルがある。

屋上にも登らせてもらった。

ペントハウス柱と瓦の屋根などスパニッシュバロックの風情が漂う光景と

京都の街の真ん中の絶景が見渡せ素晴らしい時を過ごせた。

最後に壁の隙間から覗けた先斗町の通り。

細い路地わかりますか?

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なつかしい (いげのやま)
2023-06-02 07:10:54
懐かしい~・・・私小学校の頃家族できたお店・・・レトロエレベーターもお店の雰囲気も40年前と変わらない~・・・
小学校の頃おばあちゃんの所に行くのにこの前をよく歩いて居ました・・・
また行きたいな~ってずっと思っています!
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Unknown (スミダマン)
2023-06-02 08:41:52
いげのやまさん、心温まるコメント有難うございます。
京都には、昔からあるものを大事にする文化が根ずいていて、京都人には思い出が詰まった場所がいっぱいあるのでしょうね! 
本当に羨ましいです。本当に素晴らしい街です。
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