日本料理 山猿
さいたま市浦和区仲町1-10-21 テイスティービル7階
TEL 048-762-7288
定休日 日曜・祝日
昨年6月にオープンしたばかりの日本料理、特に京料理の専門店。
店名「山猿」という個性的な名前はオーナーシェフの故郷、丹波篠山・山家の猿が
花のお江戸で芸をする(デカンション節の一説)から取ったとの事。
当店は店内に入る時、靴を脱いで入る。
外は建物の意匠も含めて洋の雰囲気からドアーを開けると内は日本料理店の和の雰囲気に変身する。
そして冬は床が床暖房になっていてホカホカ気持ちが良い。
靴を脱ぐとはこんなにもリラックスするものなのか。
店内はカウンター席8席と4人席の障子で仕切られる個室の
こじんまりしたスペースでとてもアットホーム。
その上ビルの最上階7階から見える眺めが開放的で浦和エリアではなかなか無い空気が流れている。
この方が主人の柿原さん。
兵庫県篠山市の出身でなんと京都の名門老舗料亭、たん熊北本店で修業したとか(2017-12-14付参照)。
申年生まれの52歳と働き盛り。
西武デパート出店で関東に転勤してきたとか。
とてもまろやかな接客で一瞬、京都に居るのかな?と錯覚しそうだ。
限定数1日10個で限定ランチを始めたとか。
1,800円(税別)。
因みに3,500円(税込)コース全6品と4,500円(税込)コース全7品のランチコースもある。
限定ランチは小鉢、お刺身、温物、お味噌汁、お勧め一品、漬物、季節の御飯だ。
こちらは夜のコース。
福6,000円(税別)、禄8,000円(税別)、寿10,000円(税別)の3コース。
話を聞くと寿10,000円(主人お勧めのフルコース)がオススメのようだ。
目の前で繰り広げられる主人の京料理の技。
包丁さばきも素晴らしい。
山猿さんはアットホームな広さだけに料理を作る臨場感が感じることができて楽しい。
お伺いしたのは2月2日(火)節分の日。
節分の豆まきにあやかって先付的に出てきた小鉢。
小鉢にヒイラギの葉をあしらって素敵なアクセントになっている。
そしてこのお豆、まさに絶品。
こんなシンプルな料理で思わず唸ってしまうとはすごい実力の持ち主だ。
最初はお刺身(お造り)。
本鮪と平目の昆布〆で、これも良かったですヨ!
そして器も京料理にピッタリのナイスなセンスだ。
この器もかわいいですよネ。
この野菜の炊き込みものもすごく上品で京都の食文化が伝わってくる。
この日のメイン料理、ぶり大根。
この料理はぶりに脂が乗ってくる冬の王道料理。
ご覧のように何の衒いもないぶり大根そのものの料理だが、これが素晴らしく旨いんだナ!
シンプルな料理で素材の味を引き出す腕はたいしたものだ。
そして季節の御飯はじゃこ飯。
しかもお替わり自由だ。
漬物に昆布があるのはいかにも京(関西)料理。
味噌汁は京特有の白みそでなかったのは残念。
そして当店の特筆すべきことはお米だ。
ここのはご主人の出身地の兵庫米を使っているとか。
これを聞いて神戸で食べた神戸牛のステーキ屋さんのお米の美味しさを思い出した。
日本料理・山猿さんはご主人の生まれ育ったふるさとのお米、京野菜、里豆や山芋など
四季折々の自然の恵みを生かしたお料理をいただける素敵なお店が浦和エリアにデビューした。
是非地元に愛されて定着してほしいと切に望みます。
このデザインがお洒落なビルは当社が4年前に施工したソサナビル(2017-3-9付参照)を設計した
地域環境総合計画研究所(REP研究所)がオーナーで当然設計も行った。
今や日本の代表的設計者の隈研吾氏の設計ポリシーではないが、
時代は優しさを表現できる木(ウッド)が一つの流れになっているが
当ビルもそんなウッドルーバーで建物をお化粧している。