
1963年に制定されたマレーシアの国旗。赤白あわせて14本の縞は
13の州と連邦政府を表している。星の14条の光も同じ。
新月は国教イスラムのシンボル。
飛行機から撮ったクアラルンプール近郊の森。ずーっと続く
植林されたパームヤシの森。この木がマレーシア経済にとって重要なことは後でわかった

ハイビスカス(ブンガ・ラヤ)はマレーシアの国花。5つの花びらは
マレーシアの5つの国是(①神への信仰②国王及び国家への忠誠③憲法の遵守
④法による統治⑤良識ある行動)を表している。

国家記念碑にあったマレーシア国のエンブレム、2頭のタイガーはハリマ王というらしい。

街を一望に見渡すことができる小高い丘にある
独立記念碑。1949年~61年の独立戦争で共産主義ゲリラと戦い
亡くなった兵士たちを悼むために建てられた記念碑。記念碑には日付が刻まれている

1950年代の独立戦争で勇敢に戦った7人の兵士を称える
ブロンズ像。アメリカの硫黄島の碑に似せて建てられたとか

国立回教寺院(モスク)マレーシアの人口は約2800万人
その内の6割がマレー人、3割が中国人、1割がインド人
故に国教はイスラム教だ

モスクの回廊の回りには水路があり、素足で歩く大理石の上には
ひんやりとして気持ちがいい。
イスラム教徒の女性はビジャブという頭をかくす服装をする。

マレーシアに来て一番印象的なのは町中を歩くイスラム教徒女性の姿だ
つくづく異国に来たという思いになる

モスクの礼拝堂の中。祭壇みたいなものは無く聖地メッカの方向に向いて礼拝する
中はとにかく広かった

入口に掲示されてある礼拝の作法のマニュアル
ガイドが詳しく説明してくれたが、とにかくイスラム教は色々規律があった本当に大変だ

モスクの入口にあったこれがパームヤシ(アブラヤシ)
この木の果肉と種子から油脂が取れ、商業作物として大規模な栽培(プランテーション農業)が行われている

そして、幹と果実のアップ写真。この果実から採れる
油脂は植物中屈指で石鹸や食用植物油に使われる
1995年には世界の生産量の51%を占めるまでになった。

マレーシアといえば以前は天然ゴムで有名だったが
現在は世界全体の9%余りしか生産されていない
ゴム価格の低迷と賃金上昇で採算が合わなくなったからと言われている。

ムルデカ独立広場。1957年8月31日午前0時に
この広場に掲げられたユニオンジャック(英国国旗)が降ろされ
マラヤ連邦国旗が掲揚された。

かつてイギリス植民地時代、行政府として使われた建物
イギリス建築家によって設計された、ムーア様式のレンガ造りのビル
クアラルンプールの象徴のひとつとして親しまれている。

独立広場の近くに流れている川。この場所からクアラルンプール
(泥の川が交わるところの意味)という地名が付いた

高さ421M、276Mの所に展望台があり、360度のパノラマが楽しめるKLタワー
施工ははドイツ企業が請け負った。4年の工期をかけて1996年に完成した

そのタワーから見た市中心部、ひときわ大きく見えるのが
ペトロナス・ツイン・タワー 今やクアラルンプールの近代化を
象徴する建物としてシンボルとなっている。

この付近周辺は近代的超高層ビルが林立している
そして今もどんどん街の姿が変貌しているのがよくわかる程、建築ラッシュだ。

今回の旅の本来の目的は大成建設(タイセイコーポレーション)でのマレーシアの建設事情の研修
海外勤務地が6か国、マレーシア在住20年の超ベテランゼネラルマネージャーの研修を受けた
クアラルンプール事務所はヘッドクォーターでコスト等
トータル判断でシンガポールから移転したとの事
現在、日本人スタッフ15~16名、現地スタッフ50~60名
ゼネコンの海外事業の貴重な話が沢山聞けたので紹介します。
①マレーシアは16C英国植民地で胡椒、ゴムなど採る為に監督としてインド人
作業員として中国人を移民させた。これが今日の多民族国家のルーツ
②マレーシアは地震、台風が無い為、垂直過重だけを考えればよい
その結果、設計の自由度は高く、凝ったデザインの建物が多い
③日本人は戦後も平作戦の長期戦略が下手で
戦時中と変わっていない。これが日本人ビジネスの弱点だ。
④中国人は自分の国を信じていない。
⑤職人不足はこちらも同じだ
そして所長は勉強会終了後、午後からシンガポールに日帰りの仕事に出かけて行った
ここは非常に住みやすい所だと言っていたのが印象的だった。

目立つ意匠のビルの1例

泊まったホテルの前にあった建設現場、施工者は韓国の大宇建設(Daewoo)朝の朝礼はまるで
デモのシュプレヒコールのような大きな声を張り上げていてビックリした。

仮囲いにマレーシア国旗が張ってあるのが印象的

レッカーのアームに日本の企業名を発見。中古重機がこんな所で活躍しているとは

クアラルンプール近郊にある巨大な洞窟、バドゥ洞窟。
マレーシア随一のヒンドゥー教の聖地。洞窟に入るには
272段の階段を上がらなければならない。
そして入り口に立つ金色の巨大な像

入口の門にはいかにもインドの香りがする。


この辺りには野生の猿が生息している。観光客がバナナを投げると
眼光鋭く、奪い合い、あまりかわいくない。

クアラルンプール随一の商業地区ブキッ・ビンタンにあるショッピングセンター
この時期になるとクリスマスの飾りつけが始まり、賑わいを増している。


ここは、東京、ニューヨーク(?)と一瞬分からなくなるほど
お洒落なデコレーションだ
マレーシアの発展振りがここでも伺える

そして近代マレーシアのシンボル
「ペトロナス・ツインタワー」の夜景
外壁材が光り輝く鋼鉄(ステンレス製)とガラスでちょっと見たことがない夜景の美しさだ
ドキッとする位素晴らしい風景だ。

20世紀の超高層ビルとしては最も高い、高さ452Mの88階建て
マレーシアの国立石油会社ペトロナスによって1998年完成した。
建設当時はシカゴのシアーズタワーを抜き世界一を誇っていていたが
2003年台湾の台北101(509M)に世界一の座を譲り渡した。

設計はアルゼンチンのシーザー・ペリ&アソシエーツ
施工は日本のハザマがタワー1、韓国のサムスン物産建設部門がタワー2を建設した

この渡り連絡橋(スカイブリッジ)は41階、42階にあり
フランスの建築会社が施工した。当日は10時に
一番乗りで上がり、最高の気分

エレベーターの途中には女性ポリスがいたが、快く写真撮影に応じてくれた
頭を見ると彼女はイスラム教徒なのがよくわかる

この塔はイスラム様式でマレーシアのモスクに似せて作られており
特徴的な尖塔を持っている
86階にある展望内部の映像
行くまでは知らなかったがご覧のとおりクアラルンプールの周りは山に
囲まれている盆地にあった
今回の旅でインド人のガイドさん(マッチャン)や大成建設の人から聞いた範囲では
如何に政治が重要な事かとゆうこと。
22年間首相を務めたマハティールがルックイースト政策(日本に学べ)
で大いに国を発展させ、今、日本が民主党政権になって混乱したのを
横目に見て逆の面から日本に学んで、政権交代に慎重になっている。
そして、中国の存在感が大きくなる一方、日本の存在感は
相対的に薄くなっているというのは、日本人の一人として
大変残念なことだ。