びわ湖・勝手気ままな日々!

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養老孟司・バカの壁再々読・・第四章「万物流転」

2021年01月27日 | 日記

私のいい加減な読み方は仕方ありません。何回も読むのです

が頭の中に定着しません。でも、印象に残っている部分は流

したくありません。したがって、勝手にピックアップして見

ました・・理解力不足を補う方法は各人各様あるでしょう。

私のもがきを、無様にもここにあげる事をご容赦下さい。

 

『平家物語』と『方丈記』

人間が常に変わることと、個性ということが一致しない、という思想

が繰り返し出てくる。『平家物語』の書き出しはまさにそうです。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という文から、どういう

ことを読み取るべきか。鐘の音は物理学的に考えれば、いつも同じよ

うに響く。しかし、それが何故、その時々で違って聞こえてくるのか。

それは、人間がひたすら変わっているからです。聞く方の気分が違えば

鐘の音は違って聞こえる。『平家物語』の冒頭は、実はそれを言ってい

るのです。

『方丈記』の冒頭もまったく同じ。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」

河がある、それは情報だから同じたけれど、川を構成している水は見る

たびに変わっているじゃないか。「世の中にある、人とすみかと、

またかくのごとし」。人間も世界もまったく同じで、万物流転である。

中世の代表的な名作の両方ともが冒頭からこういう世界観を書き出して

いる。ということは、中世が発見した基本的な概念がそういうことだっ

たと考えられる。

養老孟司は次に「君子豹変」は悪口か、と題して・・

養老氏が講演に行った際の話です。中年の男性が、「私は、君子豹変と

いうのは悪口だと思っていました」と言っていた。実際はそうではあり

ません。「君子豹変」とは「君子は過ちだと知れば、すぐに改め、善に

移る」という意味です。では何故彼はそう勘違いしたか。「人間は変わ

らない」というのがその人にとっての前提だからです。

いきなり豹変するなんてとんでもない、と考えたわけです。現代人とし

ては当然の捉え方かもしれません。

~~~   ~~~   ~~~

【歩きメモ】

9685歩・6.8km・25g・2078kcal

日記風川柳

「泉湧く 水の組成は 変わらねど」

「高みから 低い所へ 何処までも」

 水の不思議、水の威力、70%の水に浮かぶ人間

「心もち 不安喜び 見る景色」

 心理状態と見え方、否、表情の変化

「ブッタ説く 教え伝言 変換す」

 昨日釈尊の教えひん曲がり

 

―1年前今日のブログ記事ー

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