「フランス大統領戦で勝利したマクロン氏は決選投票翌日の八日に早速、対ナチス・ドイツ戦勝記念式典に出席した。七十二年前、降伏文書が発効したこの日を、ドイツでは、ヒトラーからの解放の日とも呼んでいる。」と、東京新聞5月16日4面に載っていた。
記事はこの後も続くが、私が思ったのは、「フランスの、ドイツに対する戦勝記念式典は5月8日なんだ。」ということだ。イギリスも、アメリカも、きっとドイツに対する戦勝記念式典をやっていると思う。(日本では報道されないが)
確か、今年のロシアではプーチンが式典に出ていて、うちの安倍首相も居なかったか?
安倍首相がそこにいたとしたら、どういう顔をしていたのだろう?
ドイツはロシアの敵で、負けたのだから、私たちには関係ない歴史の一コマなのか?
アニメ「宇宙戦艦ヤマト」に出てくる「ジオン」というのは、ナチスとヒットラーを模したものだと思う。ヒットラーやナチスを悪として描いても、非難されないから。「ジーク、ジオン!」と叫ぶ兵士たちは「ハイルヒットラー!」と重なる。
それで平気なのか?
日本はその頃、ドイツと手を組んでいた。そのため、杉浦千畝以外の外交官たちは、ユダヤ人を助けなかった。助けられなかったと思う。
国に背いて何かをする、というのは偉大な人でないとできない。一般人はなかなか背けないだろう。
日本の私たちは、他の人と違う意見を持ち、それを表現するのに慣れていないから。
「ジークジオン!」と叫ぶアニメを見る度に、複雑な気持ちになる私である。
8月15日にも、あちこちの国で、日本に対して戦勝記念式典があるはずだ。近くの国では、韓国、北朝鮮、中国、ロシアでも。
電車の中で撮ったと思う写真。いろんな言葉で書いてある。