染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

樹村みのり「病気の日」「海へ」

2018-04-09 22:20:40 | 日々の政治・哲学
樹村みのり「病気のひ」のスクラップをみてみた。集英社の「りぼんコミック」8月号だ。

「樹村みのりけっさくシリーズ第1回」が、「病気の日」、第2回が9月号で「海へ」だったと、でている。

樹村みのりの「病気の日」も、樹村はかきたいことをかいている。

ただの小学生の病気の日の話ではない。

この子のうちは、お父さんお母さんが、いつも話し合って、楽しく暮らすうちではない。

たぶん、奥にいろんなことがあるのだろうが、それはかいてないのだ。

樹村みのりは、かきたいことを見つけて、かくひとだったのだ。これは大事なところ。
「病気の日」の横に第2回の予告編がある。

「海へ…」
目のみえない妹は、兄に海がみたいという…
樹村先生の感動の力作!!

とかいてあるのだ。
ズボンの裾がほつれている妹。これが、私の読んだベトナム戦争のときの話ではないかと思う。

うーん、どこかの出版社で、樹村みのりの作品、だしてもらえないだろうか。もう一度よんでみたいものだ。

樹村 みのりの作品

2018-04-06 01:12:52 | 日々の政治・哲学
樹村みのりの作品を、ウィキペディア君で見てみた。
ベトナムで、村が焼かれてしまった兄妹の話は「海へ」(りぼんコミック、1970年9月号)だと思う。「いいんんだ、僕たちはこれから海へ行くんだから」という内容だったような。あ、これは
ベトナム戦争で焼かれた村にいるきょうだいだ、と、最後にわかるいうような。

アウシュビッツ(というか、どこかの収容所から、街にいくトラックの話は、題名がまだ、わからず。作品名をみても、私の頭にヒットしない。

「女船客」は、のちに「マルタとリーザ」という名前に替えられたらしい。(マンガ少年、1979年~1980年にかけて連載)
「解放の最初の日」というのは、ベトナム戦争の終わった日のテレビの画像じゃなかったか?と思う。


樹村みのり、ベトナム戦争とアウシュビッツの話

2018-04-05 01:53:46 | 日々の政治・哲学
昭和40年代だろうか?50年代?いや、昭和40年代後半だと思うのだが。

樹村みのりが、ベトナム戦争のマンガをかいていたのを読んだ。焼かれた村にいる2人の兄妹。

アウシュビッツの話も。アウシュビッツで暮らす少年や青年、男たちが、生き延びて、町に送られる。「みんなは聞くだろう。どうしてあなたがたは、あそこで生き残れたのですか?」「ああ、もう町につく」

死んだ同朋から、金歯を抜く役目をしていた人の話があった。何か、ユダヤ人の同朋に規律を押し付ける側になったから、彼らは生き残れたのだ。

(うんと後で、樹村はたしか「女船客」という映画をマンガにしていた。収容所をめぐる話だった)

いやもう、どうやって樹村は知識を得て、それを少女マンガにしたのだろう?

私は高校生になってから

「本田勝一の「戦場の村」を読まなかったの?朝日新聞で連載してた」と

友人に責められたが、小学生や中学生の私は、そんなもの読んでいなかった。

それに比べると、樹村の明晰さはなんだったのだろう?ひたすらすごい。

(自分の、乏しい記憶頼りの話。後で、樹村みのりの作品一覧などみて、補足したい)

単行本「彼らの犯罪」に載っていた作品

2018-04-04 00:31:06 | 日々の政治・哲学
朝日新聞社からでた「彼らの犯罪」に載っている他の作品について。



「親が・殺す」という作品が次に載っている。
やはり樹村みのりが、裁判を傍聴して描いた作品だ。(少年画報社「ROSA」1993年3月号)
54歳の高校教師とその妻が、家庭内暴力に手を焼いて、23歳の長男を殺す話だ。裁判の様子や調書も書かれるが、樹村が事件について考えたことが、深い。

殺された長男が子供の姿で登場し、
「お父さん、こわい夢を見たよ」
「お父さんとお母さんがぼくを殺そうと部屋に入ってくるんだ」
「ああ、本当にこわい夢だった」
「夢で…よかった…」

というのだ。せつない。


次の「夢の入り口」(少年画報社「BeilROSA」1993年9月号)は、読んだことがあった。
簡単にいうと、ヤマギシ会のマインドコントロールのやり方や、カルトとしてのあり方について描いている。

「えー、こういうのかいて平気か?樹村は訴えられないか?」
と、私は心配した。



私がこの作品をちゃんと読んだのは、このROSAという雑誌ではない気がする。

もしかしたら、「ネムキ(眠れぬ夜の奇妙な話)」という雑誌に出たかもしれない。

この雑誌を出していた「朝日ソノラマ」社は、「彼らの犯罪」が出た、2009年には、「朝日新聞」に吸収されてしまったのだ。

樹村は「見送りの後で」という作品集を、「眠れぬ夜の奇妙な話コミックス」から出している。(これは、私も読んだことがある。)

その宣伝が、「彼らの犯罪」の単行本の後に出ているのだ〜〜〜〜。

「彼らの犯罪」単行本

2018-04-03 20:39:28 | 日々の政治・哲学
「彼らの犯罪」の単行本を読み直した。

作品に何カ所か、樹村みのりの書き足しがあった!

彼らが、これまでに何回も強姦で問題になっているのに、「合意のうえだ」と警察で言い抜けていたこと。

殺した彼女に対して、最後に、暴行を加える。ろうそくのろうを顔面にたらした。ライターのオイルを腕や大腿部にかけてオイル焼きにする。顔、体を何度も蹴り、殴り、回し蹴りを食らわせる。そういう様子を「鬼たち」がやっている絵を、樹村はかいてみせた。

私は今回よんで、はじめて気がついたのだが、「ミロのビーナス」は、虐待をうけ、逃げられなかった女の子を表していたのだった。