olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

クリスチャンのクリスマス会

2016-12-26 | 4年生
私はクリスチャンではないのですが、
大学生の頃は、クリスマスの日には
教会に行くのが常でした。

いえね、キリスト教会に属する気はないのだけれど、
キリスト教は世界にとって
大切な宗教の一つだという認識はあったので、
せめてクリスマスくらいは、キリストの誕生について
思いを馳せる日にしたい
と思って。

(クリスチャンの皆様、すみません…)

お気に入りは、興福寺の横にある
建築的に非常に興味深い教会でした。
前々から、近くを通る度に
「入ってみたい!」と切に思っていて。
で、何のツテもないのだけれど、
いいでしょうか…と遠慮しぃしぃコソッと入って、
後ろの方で礼拝に参加させて頂いたものです。

興福寺の景観を壊さないように配慮された
日本建築のキリスト教会は
和の中に洋の気配を感じる独特の雰囲気があり、
しっとりと静かで、厳かで、
かつクリスマスの晴れやかさもあり…
大好きでした。

引っ越してからは
建築的に「行きたい」と思うような教会もなく
そういう機会は無くなったのですが、
クリスマスが来る度に
懐かしく思っていたのでした。

(特定宗教に入れ込んでいない私が
寺社仏閣・教会等に行きたいと思うのは
どうしても建築、庭、美術品が
目的となってしまうのです。
すみません!
本気で信仰している皆様の
邪魔にならないよう
気をつけたいと思いますので、
どうぞお見逃しを…)


ところが、今年はポッとその機会に恵まれ。

クリスチャンの友人家族が
教会のクリスマス会に誘ってくださり、
久々に教会という場所へ出かけました。

しかも家族で。

息子は初体験。

立派な建物がある訳ではなく、
ビルの一角にある部屋で。
とても小ぢんまりとした教会なので、
これはもう、ツテが無いと
足を踏み入れることはまず無いでしょう。

そんな感じで、目的となるような
建築も庭も美術品も無いのですが、
クリスチャンの皆様が
心からお祝いしている降臨祭、
ここに来させて頂いて本当に良かった。

第一の目的は、やはり
キリストの誕生に思いを馳せる
ですから!


いえね、だって、こんなことがあったんです。

近所の子どもたちと話していると、
皆、クリスマスがキリストの誕生を祝う
お祭りだってことを知らなかったりする
のですねー。

ほんとに!本気で!

クリスマスが、ただ
サンタさんがプレゼントくれる日に
なり下がっている。

えーーーと思いましたよ。
私だってクリスチャンじゃないし
偉そうなことは言えないけどさー、
でもさ、クリスマスを口にするなら
そのくらいは押さえとこうよ!

と思いました。

しかもその場にクリスチャンの方(アメリカ人)がいてね…
とても申し訳ない気持ちになりました。


息子は幼稚園で毎年生誕劇をやっていたし
クリスマスのちゃんとした本を持っているし
当然知ってるはず…と思いきや、
「へーー、そうなの?知らんかった!」。

知らんかったって、あんた!
あの劇や本は何だったの⁈

「あー、そういえば、そうだったねぇ!
忘れてたわ。」


…ショックーーー。


ということがあったので、
キリスト教会のクリスマス会に
彼を連れて行けて、本当に良かったです。
サンタさんメインじゃない、
キリストの誕生を心から祝う人たちのクリスマス会。

それぞれに練習してきた賛美歌を
歌や楽器で披露したり、
アットホームな会でした。
こういうの、キリスト教的だなーと
思ったんですが、
これは正しい認識なのかしら⁇


息子もきっと、それなりに感じることがあったでしょう。

(一番衝撃だったのは
「私は喜んで生贄になります」的な
歌詞が賛美歌に頻繁に出てきたこと
だったようですが…
生贄だって!怖いね!怖いね!と
小声で囁きながら
しがみついてきました(笑))



良きクリスマスでした。
感謝。

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