olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

音楽はポーカーフェイスで

2016-12-21 | 学校とその周辺
学校での音楽のテスト(歌)の話を
息子がしていました。

「僕ね、すごく良く出来たんだけど、
1回だけ歌詞を間違えて
ウフッて笑っちゃったから

◎じゃなくて、◯プラスだったんだよ」


ふーん。

………。

…ん?
ちょっと待って。


「間違えたから」じゃなくて、「間違えて笑ったから」?


「そう。間違えても、平気な顔して
間違えたことが気にならないように
歌ったらオッケー。

間違えた!って顔したらダメなの」


ほほーー。

なるほど!


息子が1年生だったかな、
チェロを習い始めて
まだ間もない頃のこと。

チェロの先生が

「どんな曲でも一旦曲が始まったら
最後まで止まらずに弾ききる!


「間違えても、間違えた!って顔をしない。
え?何か?間違えてなんかいませんよ?
って澄ま〜した顔で弾き通すんだよ


と。

まだ楽器の持ち方もままならず
グダグダの気持ち悪い音しか出せない息子。
弾いているのは
たった数小節の、短い練習曲。

そんな初心者にも
最初からそう教え込んでいたのが
とても印象的でした。



でも、これ、考えてみたら
とても大切なことですよね。
音楽の本質でもある。

音楽は時間芸術。
止まったら最後。アウト。

それに舞台芸術でもある。
舞台の上で
あちゃー!みたいな顔しちゃ
絶対にダメ。


それをこんな初心者の
普段の練習から叩き込むなんて!
と感心したのですが、
今は小学校の音楽の先生も
そういうことを教えてくれるんですねー!


私が子どもの頃は、
ピアノの先生にも音楽の先生にも
そんなこと言われたことが無かったな。
むしろ間違えたらすぐに止まって
弾き直しなさい、
みたいな感じだったような…
(あまり覚えてないけど)

なので、いまだにそのクセが抜けず
困ることがあります。


今はこういう方針で教える人が多いのか、
私がたまたま
そう教えてくれる先生に
当たらなかっただけなのか
分からないけれど、
私も最初からそんな訓練を受けたかったな。

今更過ぎるけど(笑)


そして、「たとえ間違えても
素知らぬふりで止まらずに」
を教えられてきた息子は、
間違えようが何しようが
力技で先に進む厚かましさ
ある程度身についているように思います。

(今回のテストではウフッとやっちゃったけど)

時々、間違ってるって
本当に気付いてないんじゃ?
と不安になるくらい。

(実際、そういうこともある)

彼の場合、逆に
謙虚に、細かく、しつこく
繰り返し部分練習することを
学ばないといけないようです( ̄▽ ̄)

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