昨日の続きです。
そこにはこんなことが書かれてありました。
*****
人生においては、規則性と不規則性が入り混じる
偶有性に向き合う必要がある。
そこでは、単にテストの成績が良いだけでは
身につかない、
創造性やコミュニケーション力などが求められる。
そして遊びの中には最も良質な「学び」がある。
遊びとは、ただ身体を目一杯動かし、
感覚を研ぎ澄ませ、
目的を持たずに、効率を考えずに、
何もかも忘れて夢中になって遊ぶ
子どもの頃の遊びのことを言う。
何のためにするのか分からないような
一見無為なことに没頭することが
結果として大いなる学びにつながることが多い。
(茂木健一郎「脳はもっとあそんでくれる」より
ざっくり勝手に編集)
*****
学習の基本は、とにかく入力して出力する。
出力すなわち、体を動かすと言うことです。
親が教育熱心だったりすると、
幼児教育のビデオとかを
椅子に行儀よく座らされて見せられた経験
あるんじゃない?
一方的に見せられているようなのはダメなんだ。
入力だけで、体を動かすことが欠けているからね。
それじゃあ(出入力のループが)回らなくなるんです。
小学生位になると、
必ずしも体を動かして入出力しなくても、
脳の中でループを回せるようになります。
わかるでしょう?
でも、小学校以前の子供は
とにかく外で回していかないとダメです。
だから、ぼくはしつこくいつも
幼児にはいろんな環境でいろんなことをさせろ
と言うんです。
そうすれば脳の中にいろいろなループが増えてくる。
学習が蓄積されてくる。
そしたらそれが後で使えますよ。
(養老孟司「バカなおとなにならない脳」)
*****
親はしばしば、「自由遊び」(1人または複数で、
子供たちの裁量で、好きなだけ自由に遊ぶこと)
を認めることへの罪悪感にさいなまれる。
子供に何かを教えたり、スポーツをさせたり、
小さな脳に何らかのインプットを施すのが良い親だ、
という思い込みがあるからだ。
我が子の教育を少しでも早く始めたいと望む親は多い。
読み書き計算を習わせ始める年齢がどんどん早まり、
親は我が子が賢いことを誇りに思う。
自由遊びは貴重な学習時間を無駄にするだけ
……本当にそうなのだろうか?
アメリカではこの50年で、
子供が自由遊びを許される時間量が激減している。
そして、アメリカ国内で
不安障害、うつ病、注意欠陥障害との診断が
急増しているのは周知の事実だ。
ここで断言しよう。
自由遊びをする子供は
不安を軽減するスキルを習得する。
つまり、自由遊びで
「逆境から立ち直る力=レジリエンス」を学ぶのだ。
レジリエンスは、大人になってからの成功を予測する
最重要ファクターの1つであると証明済みだ。
健康で有能な大人は、レジリエンスを持ち、
感情の制御とストレスへの対応がうまい。
--
動物の実験では、発育における重要な段階で
遊び相手を奪われた個体は、
成長した後もストレスに弱いことがわかった。
困難な状況に過剰に反応し、
他者と関わる社会的状況に
うまく対処することができないのだ。
遊べば遊ぶほど脳のストレス制御が強化される。
レジリエンスは、ストレスを避けるのではなく、
ストレスを手懐けて操る術を学ぶ。
--
アメリカの児童発達センターで行われた実験では、
子供の遊びの活発さのレベルと
ストレスに対応する技術の質を照合したところ
プラスの相関関係があることが分かり、
遊びが生活全般における適応能力に
直接的な影響与えると言う結果を導き出した。
未就学児も、思春期の少年も同じ結果が出た。
--
子供は基本的に誰かと遊びたがる。
他人と一緒に遊ぶと、
衝突もあれば協力する場面もある。
遊びを続けるために、恐れや怒りなど
様々な感情に対処する術を学ばねばならない。
ルールの見直しや再交渉もあり得るし、
他の人はの気配りが必要だ。
その中で子供は、親や教師との関わりでは
経験できない形で
「自分を試す」機会が与えられる。
--
遊ぶためのヒント
★テレビや電子機器のスイッチはオフに。
想像力こそ欠かせないものだから。
★ 子供を家の外に出して、
できるだけ多くの時間を自然の中で遊ばせる。
★ 異なる年齢の子供と遊ぶ。
参加することを学ぶと同時に、
挑戦することを学習できる。
人生に不可欠な自制心の習得と交渉術を学ぶチャンスだ。
★ 子供の好きに遊ばせ、親の罪悪感を捨てる。
大人主導の活動や用途が限られるおもちゃは不要。
子供に遊びの主導権を握らせ、
想像力と自分たちの裁量で自由に遊ぶ。
そこで学ぶスキルには、途方もない価値がある。
……等々
(「デンマークの親は子供を褒めない」より
抜粋して勝手に編集)
そこにはこんなことが書かれてありました。
*****
人生においては、規則性と不規則性が入り混じる
偶有性に向き合う必要がある。
そこでは、単にテストの成績が良いだけでは
身につかない、
創造性やコミュニケーション力などが求められる。
そして遊びの中には最も良質な「学び」がある。
遊びとは、ただ身体を目一杯動かし、
感覚を研ぎ澄ませ、
目的を持たずに、効率を考えずに、
何もかも忘れて夢中になって遊ぶ
子どもの頃の遊びのことを言う。
何のためにするのか分からないような
一見無為なことに没頭することが
結果として大いなる学びにつながることが多い。
(茂木健一郎「脳はもっとあそんでくれる」より
ざっくり勝手に編集)
*****
学習の基本は、とにかく入力して出力する。
出力すなわち、体を動かすと言うことです。
親が教育熱心だったりすると、
幼児教育のビデオとかを
椅子に行儀よく座らされて見せられた経験
あるんじゃない?
一方的に見せられているようなのはダメなんだ。
入力だけで、体を動かすことが欠けているからね。
それじゃあ(出入力のループが)回らなくなるんです。
小学生位になると、
必ずしも体を動かして入出力しなくても、
脳の中でループを回せるようになります。
わかるでしょう?
でも、小学校以前の子供は
とにかく外で回していかないとダメです。
だから、ぼくはしつこくいつも
幼児にはいろんな環境でいろんなことをさせろ
と言うんです。
そうすれば脳の中にいろいろなループが増えてくる。
学習が蓄積されてくる。
そしたらそれが後で使えますよ。
(養老孟司「バカなおとなにならない脳」)
*****
親はしばしば、「自由遊び」(1人または複数で、
子供たちの裁量で、好きなだけ自由に遊ぶこと)
を認めることへの罪悪感にさいなまれる。
子供に何かを教えたり、スポーツをさせたり、
小さな脳に何らかのインプットを施すのが良い親だ、
という思い込みがあるからだ。
我が子の教育を少しでも早く始めたいと望む親は多い。
読み書き計算を習わせ始める年齢がどんどん早まり、
親は我が子が賢いことを誇りに思う。
自由遊びは貴重な学習時間を無駄にするだけ
……本当にそうなのだろうか?
アメリカではこの50年で、
子供が自由遊びを許される時間量が激減している。
そして、アメリカ国内で
不安障害、うつ病、注意欠陥障害との診断が
急増しているのは周知の事実だ。
ここで断言しよう。
自由遊びをする子供は
不安を軽減するスキルを習得する。
つまり、自由遊びで
「逆境から立ち直る力=レジリエンス」を学ぶのだ。
レジリエンスは、大人になってからの成功を予測する
最重要ファクターの1つであると証明済みだ。
健康で有能な大人は、レジリエンスを持ち、
感情の制御とストレスへの対応がうまい。
--
動物の実験では、発育における重要な段階で
遊び相手を奪われた個体は、
成長した後もストレスに弱いことがわかった。
困難な状況に過剰に反応し、
他者と関わる社会的状況に
うまく対処することができないのだ。
遊べば遊ぶほど脳のストレス制御が強化される。
レジリエンスは、ストレスを避けるのではなく、
ストレスを手懐けて操る術を学ぶ。
--
アメリカの児童発達センターで行われた実験では、
子供の遊びの活発さのレベルと
ストレスに対応する技術の質を照合したところ
プラスの相関関係があることが分かり、
遊びが生活全般における適応能力に
直接的な影響与えると言う結果を導き出した。
未就学児も、思春期の少年も同じ結果が出た。
--
子供は基本的に誰かと遊びたがる。
他人と一緒に遊ぶと、
衝突もあれば協力する場面もある。
遊びを続けるために、恐れや怒りなど
様々な感情に対処する術を学ばねばならない。
ルールの見直しや再交渉もあり得るし、
他の人はの気配りが必要だ。
その中で子供は、親や教師との関わりでは
経験できない形で
「自分を試す」機会が与えられる。
--
遊ぶためのヒント
★テレビや電子機器のスイッチはオフに。
想像力こそ欠かせないものだから。
★ 子供を家の外に出して、
できるだけ多くの時間を自然の中で遊ばせる。
★ 異なる年齢の子供と遊ぶ。
参加することを学ぶと同時に、
挑戦することを学習できる。
人生に不可欠な自制心の習得と交渉術を学ぶチャンスだ。
★ 子供の好きに遊ばせ、親の罪悪感を捨てる。
大人主導の活動や用途が限られるおもちゃは不要。
子供に遊びの主導権を握らせ、
想像力と自分たちの裁量で自由に遊ぶ。
そこで学ぶスキルには、途方もない価値がある。
……等々
(「デンマークの親は子供を褒めない」より
抜粋して勝手に編集)