olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

『お父さんがキモい理由を説明するね』

2020-01-16 | 読書メモ
図書館で、何の気なしに手に取り、
息子に見せたら面白いかな?と
冗談半分で
ついでに借りた本ですが、
意外にも(失礼)ちゃんと面白い本でした。


 
お父さんも娘も
好感が持てる人物であることが
この本の成功の鍵でしょうか。

同じ歳の子がいることもあり、
一緒に会話に参加する感覚で
共感しつつ読めました。


なんといっても、
この13歳のサオリちゃん(仮称)が良い子で。

「お父さんが、ぶっちぎりでキモい」
とか言っちゃうけど、
ちゃんとこうしてお父さんと対話しているし。
意味も無く、むやみにキレてる訳じゃない。
言い分を聞けば、
なるほど、それはお父さん、
キモいと言われても仕方ない(笑)
と納得できたりして。
ぐうの音も出ず、しゅんとしているお父さんに笑っちゃう。


この子の言葉には「普通の中学生」らしさが
にじみ出ていて微笑ましいんだけど、
実はしっかりと物事を考えていて
感心させられます。
そして、それをきちんと言語化できている。
すばらしい。


---


この本を読んで、息子は、
「お父さんがなぜキモいか」
サオリちゃんが説明するあたり、
そして「生きる意味」を親子で考える辺りが
特に気に入ったみたいでした。

で、クラスの女の子に
お父さんとの関係を聞いてみたり、
私に「生きる意味」を聞いてきたりしていました。
自分でも少しは考えたかな?


私としては、
「正しい彼氏の見つけ方」
男子が読むのが良いんじゃないか
と思いましたね。
実際のところ、女子からどう思われているのかを知り、
参考にしたらいいんじゃないかと(笑)


あと、お父さんが留学して得られたものを
娘に語る場面も良かったな。
(このお父さんは、アメリカの大学を卒業している)

どうしたって母国語より外国語の能力が
上回ることはないのだから、
まずは母国語の能力を上げるべきだ、ということ。

そして、留学で得られた
一番の財産は「考え方」だ、ということ。

英語は、しょせんツールでしかない。
日本でも学べる。
でも、
「常に自分の意見を持つべし」、
「人と違う考え方ができる人間こそ尊ばれる」
というアメリカ的価値観の中で
学生時代を過ごせたことは財産だ、
というくだり、
息子の心にも残ればいいな。





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