タイトルを見て、日本史の面白い小話かと思い
歴史好きの子どもも読むかな?と
中身も確認せずに借りた本。
「パオロ・マッツァリーノの日本史漫談」
二見書房
実際のところは、日本史といっても
新聞等の資料で裏付けることができる
近現代文化史が中心で、
期待とは違ったのですが…
これがまた面白くて!!
私がニヤニヤしながら読んでいたら
小4の息子も気になったようで、
私からうばいとって読み始めました。
子どもが読んでも面白い。
昨日の子どもの音読宿題は
この本を読んでいました(笑)
ちょうど日本人の名前が話題の章でした。
『「日本では、ちかごろヘンな名前をつけたがる親が増えた」
のではありません。
「日本では、いまだにヘンな名前をつけたがる親が多い」。
これが正しい歴史認識ですので、
おまちがえのないよう、お願いします。』
ほうほう。
「今どきの若者は…」って奈良時代から言われてるよ、
ってのと似たようなものかな。
いろいろ例があげてあります。
平安時代。
お母さん、大変!
紀貫之の幼名は「阿古屎(あこくそ)」だってよ!
うんこちゃん!!
息子、のけぞる。
なんてDQNネーム!
かわいそうな紀貫之…。
改名できて良かったね(涙)
キラキラネームとかDQNネームとか言われてますが、
昔からあったんですねぇ。
今、ネットの世界を覗くと
暴走族みたいな名前だけでなく、
そんな変なわけじゃないけど、
パッと読めない凝った名前も
攻撃の対象になったりするようですね。
それほど一般的ではない漢字だったり
読み方だったりする名前に対して、
やたら攻撃的なこと言ってる人が目につきます。
さて。昔はどうだったのでしょう?
著者は言っています。
源頼朝は、なんで「よりとも」なんだ?
「たのあさ」じゃないのか?と。
言われてみれば、たしかに(笑)
「朝」で「とも」と読ませるのは
昔の日本人が勝手に作り出した
名前専用の「名乗り訓」なんですって。
頼朝がまだ超有名人ではなくて
「朝(とも)」がまだ一般的に知られていなかった当時に
ネットなんてものがあって
「頼朝(よりとも)って名前を考えました。
どう思われますか?」
なんて投稿をしたら
「誰も読めないよ。いじめられるよ。
親のエゴ。子どもがかわいそう」
なんて書き込みされてたかもね。
個人的に悔しかったのは、姓名判断について。
占いにはサッパリ魅力を感じないのですが、
子どもの名前を考えるとき、
つい、姓名判断のサイトで
チェックしちゃったんですよね、私。
姓名判断の歴史の浅さというか、
登場の経緯から透けて見えるうさん臭さを知ると、
まぁ、一応ね~…とかゴニョゴニョ言いながら
チェックしてしまった自分が
恥ずかしいったらありゃしない…。
ま。それはさておき。
ということで、この本、
軽妙洒脱な語り口で子どもにも読みやすく、
4年生一人でも笑いながら
気楽にドンドン読めます。
でも実はこれ、子どもにとって
楽しく学問の基本姿勢を学ばせてくれる
貴重な本といえるかもしれません。
つまり、「常識を疑え」
さらに、「異論を唱えるならちゃんと調べろ」
ということを教えてくれているんです。
子どもは、世の中を学び始めたばかりで、
大人が言うこと、本や新聞に書いてあることを
丸々受け入れることで
自分の価値観を作っていっている最中です。
素直に丸々受け入れるのは、
必要なことだし、良いことでもある。
けど、
「それってホントかな?」
「違う見方もあるんじゃないかな?」
と考えることもアリなんだよ。
ただし「違うんじゃない?」って言うなら
ちゃんと調べて裏をとったうえで言うのが
正当な議論の仕方なんだよ。
そう教えてくれる本です。
一つ、大人の世界を覗いたわけですね。
良い勉強になったんじゃないかと思います。
歴史好きの子どもも読むかな?と
中身も確認せずに借りた本。
「パオロ・マッツァリーノの日本史漫談」
二見書房
実際のところは、日本史といっても
新聞等の資料で裏付けることができる
近現代文化史が中心で、
期待とは違ったのですが…
これがまた面白くて!!
私がニヤニヤしながら読んでいたら
小4の息子も気になったようで、
私からうばいとって読み始めました。
子どもが読んでも面白い。
昨日の子どもの音読宿題は
この本を読んでいました(笑)
ちょうど日本人の名前が話題の章でした。
『「日本では、ちかごろヘンな名前をつけたがる親が増えた」
のではありません。
「日本では、いまだにヘンな名前をつけたがる親が多い」。
これが正しい歴史認識ですので、
おまちがえのないよう、お願いします。』
ほうほう。
「今どきの若者は…」って奈良時代から言われてるよ、
ってのと似たようなものかな。
いろいろ例があげてあります。
平安時代。
お母さん、大変!
紀貫之の幼名は「阿古屎(あこくそ)」だってよ!
うんこちゃん!!
息子、のけぞる。
なんてDQNネーム!
かわいそうな紀貫之…。
改名できて良かったね(涙)
キラキラネームとかDQNネームとか言われてますが、
昔からあったんですねぇ。
今、ネットの世界を覗くと
暴走族みたいな名前だけでなく、
そんな変なわけじゃないけど、
パッと読めない凝った名前も
攻撃の対象になったりするようですね。
それほど一般的ではない漢字だったり
読み方だったりする名前に対して、
やたら攻撃的なこと言ってる人が目につきます。
さて。昔はどうだったのでしょう?
著者は言っています。
源頼朝は、なんで「よりとも」なんだ?
「たのあさ」じゃないのか?と。
言われてみれば、たしかに(笑)
「朝」で「とも」と読ませるのは
昔の日本人が勝手に作り出した
名前専用の「名乗り訓」なんですって。
頼朝がまだ超有名人ではなくて
「朝(とも)」がまだ一般的に知られていなかった当時に
ネットなんてものがあって
「頼朝(よりとも)って名前を考えました。
どう思われますか?」
なんて投稿をしたら
「誰も読めないよ。いじめられるよ。
親のエゴ。子どもがかわいそう」
なんて書き込みされてたかもね。
個人的に悔しかったのは、姓名判断について。
占いにはサッパリ魅力を感じないのですが、
子どもの名前を考えるとき、
つい、姓名判断のサイトで
チェックしちゃったんですよね、私。
姓名判断の歴史の浅さというか、
登場の経緯から透けて見えるうさん臭さを知ると、
まぁ、一応ね~…とかゴニョゴニョ言いながら
チェックしてしまった自分が
恥ずかしいったらありゃしない…。
ま。それはさておき。
ということで、この本、
軽妙洒脱な語り口で子どもにも読みやすく、
4年生一人でも笑いながら
気楽にドンドン読めます。
でも実はこれ、子どもにとって
楽しく学問の基本姿勢を学ばせてくれる
貴重な本といえるかもしれません。
つまり、「常識を疑え」
さらに、「異論を唱えるならちゃんと調べろ」
ということを教えてくれているんです。
子どもは、世の中を学び始めたばかりで、
大人が言うこと、本や新聞に書いてあることを
丸々受け入れることで
自分の価値観を作っていっている最中です。
素直に丸々受け入れるのは、
必要なことだし、良いことでもある。
けど、
「それってホントかな?」
「違う見方もあるんじゃないかな?」
と考えることもアリなんだよ。
ただし「違うんじゃない?」って言うなら
ちゃんと調べて裏をとったうえで言うのが
正当な議論の仕方なんだよ。
そう教えてくれる本です。
一つ、大人の世界を覗いたわけですね。
良い勉強になったんじゃないかと思います。