確信犯

昨日、車中での会話。

信号待ちで、小鳥専門のペットショップの前に止まった。
店の前には、インコの籠がうず高く積まれている。
じっと見つめる息子。

再び走り出し、しばらくしてから
突然、息子が言った。


「ねぇ、お母さん。
ぼく、確信犯になっていい？」



「え？」

唐突過ぎでどう返したらいいのか…



「確信犯って、罪になるって分かってても
正しいと信じることをやることでしょ？」

「うん」

「じゃあ、ぼく、確信犯になりたい！」


「・・・どんな？」

「あのね。お店にいるインコたちを
ぜーーーんぶ盗んで、
船でオーストラリアに連れて行って
自然の中で放すの！

インコって、すごい飛ぶことができるんだよ。
それに、たくさんの仲間と一緒が好きなんだよ。

あのインコたちは、
あんな狭い籠の中で暮らしたいとは
ぜったいに思ってないよ！


小さい籠に閉じ込められてるなんて、
かわいそうでたまらないよ！」


優しい子に育ったなぁ
と嬉しくなりました。


それから、少し、
ペットショップの生体販売の
問題について話しました。


「動物が好き」「かわいいから飼いたい」から
一歩進んで、
社会的なことを考えることが
できるようになったんだね。
成長だなぁ。