olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

理想の国語教科書

2016-11-15 | 4年生
そういう訳で、子どもに勧める本を図書館で物色していて、
たまたま見つけたのが、
「理想の国語教科書」(齋藤孝著 文芸春秋)。 


目次を見ると

夏目漱石 『夢十夜』
シェイクスピア 『マクベス』
小林秀雄 『人形』
蒲松齢 『聊斎志異』
坂口安吾 『風と光と二十の私と』
・・・


おおーー。
しっかりがっつりした文学作品!
私も読んだことが無い~。

…けどこれ、4年生が読めるの??

少々疑問に思ったけど、
はしがきを読んで納得。


「この本は、最高レベルの日本語の散文
数多く出会う機会を提供するために編みました。
小学校中学年以上ならば理解できる内容のものを厳選し、
文体として力のあるものを選びました。」

「つまらない内容のものには
人を惹きつける力はありません。
話の筋が面白いもので、
しかも「すごみ」を感じさせ、
読む人の「あこがれ」を喚起するような文章
である必要があります。」

小学校四年生、年齢でいえば
十歳あたりからの数年間が、
スポーツにせよ勉強にせよ、
基礎を鍛え上げるにあたっての
ゴールデンエイジ
だと私は考えています。

・・・ゴールデンエイジの間に、
日本語の強い顎をつくるような、
硬くて滋養のある日本語
に出会うことは、
その後の日本語力とものの考え方を形成するにあたって、
決定的なことだと思います。」


収録されているのは、長い作品のいいところを
一部分抜粋したものなので、一つ一つが短い。
導入にはもってこいです。
ありがたいことに、
しっかりとした解説もついています。


私は、「この本、良い!」と飛びついて
買いました。
が、さて、当の息子はどう反応するか…?


なにしろ、見た目からして
彼が今まで出会ったことのない
「すごみ」を感じる文章の雰囲気出てますからね(笑)

とりあえず、私が読む本として机の上に置いておきました。
そしたら、息子、パラパラと勝手に読んでいました。

(いつものこと)

で、「これ!面白いね!」。



見た目の「すごみ」も、「ちょっと背伸びした格好良さ」
と映ったらしく、自慢になると思ったのか、
早速、宿題ノートに『夢十夜』を書き写していました。

(馴染みのない文学ものに手を出すのに、
この「見栄をはって背伸びする」って
良い動機ですよねー
…って茂木健一郎氏も言ってたなぁ・笑)


はしがきには、この本の使い方として、
3色ボールペンを使って線を引く学習法が
紹介されていました。

サラッと読んで「面白かった!」でもいいんですが、
読み直して考えながら線を引くのは
精読の練習になるかもしれません。
線を引くだけだから、気楽だし。

今度やってみようー。

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