チェロの先生と息子との会話。
どういう話の流れだったか忘れたけれど、
先生が息子に「将来の夢はあるのかな?」と訊ねた。
息子「僕の夢? 176歳まで生きること!」
ハキハキと即答。
たぶん、先生の意図からズレた
斜め上の回答だと思うけどね!
息子「図鑑にガラパゴスゾウガメが
最長176歳まで生きたって書いてあったから、
ぼくもそれくらい生きたいなーと思って(^∇^)」
先生「(笑)いや、うん、それもいいと思うんだけどね!
職業的に、やりたいことはあるのかなー?」
息子「えー・・・・・・
農業とか、アナウンサーとか、まあ、いろいろ。
いろいろありすぎて、まだ決められないんだけど・・・」
先生「そうか!いいことだね!
沢山あるって、素晴らしいよ!
・・・その中にチェロも入ってる?(ワクワク)
ちょっとでも考えたことあるー?」
息子「チェロは……
あ!ぼく、チェロはお年寄りになってから
教えようかなーと思ってるんだ(^_−☆」
先生、ずっこける。「お、お年寄り・・・?」
息子「あ、お年寄りになってからでも百年以上あるから、
充分時間はあるよ!
もちろん、ずーっとチェロは続けるつもり♪」
先生「…(^-^;
まあ、老後の趣味にチェロは最高だと思う!
音自体に癒やされるしねー。
…そうかー、とりあえず「チェロを仕事に」
とは考えていないのね。
残念だなーー。
うん、でも、そうだね、
これからまた変わるかもしれないしね!
もし、ちょっとでも
大学でチェロの勉強をしたい
と思ったら、早めに言ってね!
芸大受験するには、早めに大先生に
レッスン見てもらった方がいいと思うから。」
その後、先生は、
芸大受験すると決めた高1の子の話や、
大学オープンキャンパスでの体験レッスンの話など
具体的な話をしてくださいました。
先生の話を聞きながら、
私は心の中で、全力でツッコんでました。
・・・先生、この子ですよ?
謙遜ではなく、
たとえ本人が「音楽の道に進みたい!」
と望んだとしても、
「は?(身の程知らずが、なに寝言言ってんの?)」
と鼻で嗤われても仕方のない実力だと思うんです。
・・・ああ、そうか。
先生は、夢を与えてくださったんだわ。
「ぼくなんてどうせ・・・」
と思いながら練習するより、
「ぼく、先生に期待されてるんだぜ!」
と思ったほうが俄然ヤル気が出るだろうしね!
先生、ありがとうございます(感涙)
案の定、息子は、帰りの車中、
「ぼくって、けっこう期待の星なんだね!」
とニヤニヤが止まらない様子でした。
豚もおだてりゃ・・・(笑)
登った高さに見合う練習してね。