olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

多血質の好奇心は枯れない

2020-05-06 | ADHD

今朝、冷蔵庫を物色していた息子が、
「良いこと思いついた!」と
冷凍フルーツ(ベリーミックスとマンゴー)を使って
ジャムを作ってくれました。

おいしかった。


そして、今、私の目の前にはボトルアクアリウム。

これも、今朝、息子が作ったもの。

中にいるワイルドグッピーとエビは
数日前に採取してきたものです。



そして、今、また新たな「良いこと」を
思いついた彼は、
サッと水場へ出かけたのでした…。


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息子は、完全に多血質です。

ADHDタイプとも言いますが、
4つの気質で言うと、多血質。)

思いつくと同時に動くんですよね。
「面白そう!」と思った瞬間、動いている。
そして、世界は、
彼が「面白そう!」と思う事にあふれている
毎日が楽しいはずです。
なお、失敗の可能性などは考えません。
失敗してから「あれ?」と思うだけ。


じっと座って、
メリット・デメリットを考え、
本当にこれがベストなんだろうか、
他の選択肢は…などなど
思い巡らす時間が長く、
そのうち面倒になって
結局やらないことが多い私とは真逆。

私は、息子が走り出すのを見て、
慌てて、

「ええ!やるの?今?
 できるの?
 本当にちゃんと考えた?
 ていうか、それ、今やること?!」

と呼び止めて、
一呼吸置かせようとするんだけど、
息子は、思いついた「良いこと」に
夢中になっているので、
私の言うことなんざ耳に入りません。

「大丈夫、大丈夫!」と根拠無く請け負い、
決して手と足を止めようとはしない。

熟慮。計画性。リスク回避。
そんなものは彼には無い。

小さい頃から一貫してそんな感じ。
たぶん、この先も変わらないでしょう。


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普段は、学校と習い事に
1日のほとんどの時間を取られ、
隙間時間で本を読み(数冊の並行読み)、
あとは、ダイジェストでのスポーツ観戦
および新聞からの情報収集に
勤しんでいます。
それで一杯一杯なので、
他の事が入り込む余地は
ほとんどありません。

今は、普段時間を取られていることの
ほとんどが凍結しているので、
新しい「面白いこと」を開拓し、
時間をかけて試行錯誤するチャンスなのです。

見ていて面白いです。

発想の面白さ、
思いついたら即!の行動力、
好きなことを調べる際ののめり込み方など、
いや、さすが多血。

しかも、一つのことに集中するのではなく
あれこれ同時並行でやり続けるので
こんなにも長い休みで、
しかも行動が制限されているのに、
毎日、なぜか時間が足りない忙しさ
充実しているみたいです。

良かったね、と思うと同時に、
普段、「時間が無い」という理由で、
彼がどれだけ
やりたいことを我慢させられているか
をひしひしと感じ、切なくなります。
彼の好奇心は、
その気になれば海を越えるほどの
長距離を飛ぶ力があるのに
その自由が無い、
小さな籠の中の鳥のよう。


でも、逆を言えば、
普段、忙しくて、
余裕を持たずに過ごしたとしても、
彼の好奇心の芽は決して枯れない
ということでもあります。

幼少期とあまり変わらない
相変わらずの姿にホッとする。

こういうタイプの人は、
(たとえ成功しなくても)
楽しい人生を送るだろうな。
(いろいろ心配はあるけれど!)


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