高校受験生をもつ友人と話をしました。
もうすぐ公立高校の受験日。
話は高校受験のことになり、
評定平均の話になり・・・
そのお子さんは、大人しく真面目で、
学校での人間関係も良好。
常にコツコツ頑張るタイプなので
成績もずっと良かったみたいです。
でも、1年生の時、ある教科に
通知表「3」をつけられたそうです。
その子は、その科目の定期テストでは
97点以下はとっていない。
小テスト、授業態度、提出物も
特に問題はない。
なんで?!と思ったけれど、
子どもが
「あの先生とは関わりたくない。何も言わないで。」
と言ったので、何も言わなかったそうです。
子どもは、その先生が大嫌いだったそうです。
あからさまにえこひいきをする先生で、
やたら威張って些細なことで大声出すくせに、
肝心の授業はスーパーつまらない。
1年間、ひたすら「できる限り関わりたくない」と
思いながら過ごし、
解放された時には心底ホッとした、と。
ところが、受験前になり、その「3」が問題になった。
現在の担任の先生が
「この評価はあまりにも疑問。
間違いかもしれないから、聞いてみます。」
と、既に他校に転勤になっていたその先生に
問い合わせてくれたそうです。
そうしたら、
「提出物が1日遅れたことが2回あったから」
と言われたんですって。
それだけで「3」をつけざるを得ないほど、
他の子が完璧だったとは考えられない。
担任の先生も、首をかしげながらも、
かといって今更どうしようもない、ということで、
うやむやになったようです。
友人は、
「うちの子、あの性格だから、
とりあえず真面目に大人しくしてたはずだけど、
全身から“先生、嫌い”オーラが出てたのかもね。
それで先生からも嫌われていたんだろうと思うの。」
「当時は受験のことには考えが及ばなかったけど、
その点数で首がつながるかどうかの今になって、
もうちょっと食い下がっておけば良かったかな
って思ったりもするよー」
と、こぼしていました。
いやもう、ほんとに。
ひどい先生がいるもんだねーーー!
この地域は私立が少な過ぎて、
公立一択の生徒がほとんど。
公立受験は、内申の配分が大きいから
心配になるよね。
でも、それ以外には問題がないお子さんだから、
きっと大丈夫だと思う。
あとは本番当日、頑張って!
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という話を、家に帰って家族にしたんです。
夫も息子も、そして私も、
「いるんだよねー。そういう理不尽な先生。
やだよねー!」
でも、そこからが違った。
夫「ほんと、そういう問題のある教師、
何とかしないといけないよな。」
私「だから私立がいいんだよね!」
息子「だから最初にいっぱいゴマをすっとかないとね!」
・・・え?
私も夫も、目が点。
息子は得意げに自説を披露。
「誰だって褒められたら嬉しいでしょ?
先生だって嬉しいはずよ。
だから先生には、僕がどんな子か分かる前に
良い印象を持ってもらうわけ。
どうせそこからどんどんマイナスされて
右肩下がりになるんだからさ!
右肩下がりになるんだからさ!
最初が高いと下がっても真ん中くらいになるじゃない?
でも最初、大人しくして、
何とも思われない真ん中の生徒だったら、
下がったら一番下になっちゃうじゃない!
だから最初が肝心なわけよ~(^▽^)」
ぷっ。
「どうせマイナスされる」の?
この子、やたら自己肯定感、高いけど、
実は案外自分のこと分かってるのかも(笑)
いやー、この発想は私にはなかったわ。
この子も、こうやって、
学校という小さな社会の中での処世術を探りながら、
理不尽な世の中で、たくましく生きていく
準備をしているってことかな。
とりあえず、先生へのゴマのすり方、
間違えないようにね(笑)