バス停に戻ると、バスが到着していました。
14時前に元町港へ戻りました。
元町港のバスセンターで波浮行きのバスを待ちます。
バス停の横では、お歳を召した、あんこ姿のお姉さんが、一升瓶を飾りながらサザエを焼いていました。
しかし今ここで飲んでしまうと、伊東へ戻ってから運転ができなくなります。
いえいえ、その前に気が大きくなって、島に泊まって飲みたくなるに決まっています。
ぐっと堪えました。
ツアーで来てたら、飲んでたでしょうね、きっと。
時間前にバス停で待機したバスに乗り込み、運転席のすぐ後ろに陣取りました。
運転手さんに、波浮を見学して、折り返しのバスで戻りたいが、どうしたら楽しめるだろうかかと尋ねてみました。
運転手さんは、「波浮港で降りれば、バスが折り返して来るまでに20分近くありますから、それで十分ですよ」と教えてくれました。
客は私一人です。
貸切状態のバスは時間調整をしながら、ゆっくりと波浮港へ向かいます。
途中の地層切断面が露出した所では、乗降客もいないのにバスを止めて、私に写真を撮って来いと促してくれました。
「海に浮かんで見える島が利島です。300人程度が住んでいますが、波が荒いと船が止まるので、安易には行かないほうがいいですよ」とか、
「大島は物価が高いから、島外出身の嫁が結婚当時は驚いていた」とかの話を聞かせてもらいながら、なんだか、貸切の観光タクシーをチャーターしたような気分です。
大島公園の椿園では花が少なくて、ちょっと残念でしたが、それ以上に、こんなにも気さくで親切な方に出会えたことが、とっても嬉しいバスの旅となりました。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
伊豆 梅と椿と温泉の旅 index
その他の「花の旅」はこちら → 旅の目次
全国ウメの名所 → 梅の名所
全国ツバキの名所 → 椿の名所