邦画ブラボー

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「大奥」

2009年09月22日 | ★ぐっとくる時代劇
恵比寿ガーデンシネマの
「溝口健二特集」でお見かけしてより
西島秀俊さんを他人と思えなくなっているわたくしです。(勝手に)
西島さんはテレビ版「大奥・第一章」でも
憂いを秘めた徳川家光を演じ、大好評だったが
このたびは絵島生島の生島新五郎を演られるとのことで
楽しみにしていた。

結論から言うと上様のほうが似合っていたように思いますが。

といいまするのも 
べらんめえ言葉が合わない、
額にばらりと落ちるひと筋のなんとか毛
(色男役によくあるほつれ毛のことを
以前京本政樹が説明していたが、忘れた)が、これ見よがしすぎる
・歌舞伎役者場面がキツイ・
などなどの「うわべ」の理由からなのですが

物語がすすむにつれ
だんだんと西島ペースにのみこまれ。
最後には泣けそうに・・・
不思議なオーラ、男の色気!がありますねえこの方は。

仲間由紀恵も、
人生たった一度の恋に燃える純情な絵島役を好演。
この人は近年稀に見るプロの女優さんだと思っている。
決して「素」の顔を見せないで
司会をしてもコメディをやってもシリアスな芝居をやっても
きっちり仕事をこなす様は
歌手でいうと、絶対ミスらない小林幸子のような、プロ魂、
ど根性を感じる。

大奥といえば女の戦い

鬼女軍団の親分には高島礼子、そして松下由樹、
眉毛の無いメイクで時折ぎらっと光る目が恐い木村多江、怖いといえば杉田かおる
映画とあって、益々声にドスを効かせた浅野ゆう子という
おなじみメンバーに加え、仲間側に井川遥
特別ゲストに江波杏子(画面が締まる)、北村一輝(画面が濃くなる)
もちらっと顔を見せる、
大奥ファンには嬉しいラインナップでまさに大奥祭り状態

ちょっと気になった箇所:
井川遥とラブラブ役の及川光博が
江戸城のど真ん中を現代人のように手を振って
スタスタ歩いていてしらけたので
時代劇なのだからそこんとこ宜しく演出して欲しかった。

高島礼子の悪役、貫禄ありあり。

監督 林徹  脚本 浅野妙子

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