店長「実は 長尺には注意点が必要なんです。」
質問「なんです❓」
店長「最近のドライバーは大型化していますから
スイングした時、そのヘッドの空気抵抗 が
あるように感じますが、 実は
シャフトの空気抵抗の方が遥かに大きいんです。
スイングする時、抵抗になる対象面の大きさは
そのヘッドにもよるんですが、450ccの体積の平均値よりも
シャフトの面積の方が 30~50%大きいんです。」
質問「ええええ そうなんですか⁈」
店長「水の中で ヘッドだけを動かすのと
シャフトだけを動かすとすると
だいたい想像できると思うんですね。」
質問「そう言われれば そうですね。」
店長「スイング時の空気抵抗は 44インチでも十分あるので
長尺にしたから…というのは気にする必要は無いんですが、
風の強い日のプレイ、スイングでは
長尺シャフトの方が より影響を受け易い、
風が有ると スイングそのものもそうですけれど
スイングリズムにも結構な影響が出ます。
PGAのプレイヤーで言うと 風だけのせいじゃないですけど
風が強いコースの多いヨーロッパを主戦場とするプレイヤーの方が短め、
長尺シャフトを使う率は低いです。」
質問「アイアンで 同じ長さに違う番手
セットを全部同じ長さに、ってのがありますけど…。」
店長「クラブの長さ って 長ければヘッドスピードが……
程度にしか 扱われていないのですが、
予想外に重要な要素なんです。
アイアンの 番手、ロフトが違っても 長さは同じ
なんて 発想も似たような間違い を生みます。
〇デシャンボー選手の場合、
からだ が大きいので ウエッジを長くしたい、
というのが始まりなのでしょう。
また、彼のヘッドスピード…60㎳に近いモノであれば
放っておいても ①度のロフト差で距離差がハッキリ出ます。
でも私たちのヘッドスピードは 40ms行くか、行かないか です。
①度のロフト差は 打撃誤差もありますし、
はっきりとした距離差になり難い、
そこで 長さを変え、ヘッドの入射角度を変え、
番手間の距離差をはっきりさせるよう とするもので
ロフトが違うモノを 同じ入射角度(長さ)にしたら
番手間の距離差は曖昧になってしまいます。
弾道質もかなり違うモノになってしまいます。
ほぼ 利点はない です。
本来、長さはその長さゴトの入射角度になる、
そう言う意味で 思った以上に長さには役割がある、
そのことを無視してしまう発想は良くないですね。
そちらの方が問題です。
そう言う上でも 振り易い、似たタイミングになる、
と言うだけでなく
それぞれのクラブの長さ が
ちゃんと長さゴトの入射角度として反映されるために
クラブのセットが 同じような『シャフトの硬さ』
になっているのは とても重要なコトなのです。」