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9月27日に本ブログでもご紹介させていただいたNASAの「地球防衛実験」の結果ですが「成功」との報道がありました。地球に衝突しそうな小惑星や彗星に高速で探査機を衝突させ、その軌道をずらして危機を回避するという途方もなく斬新な実験でしたが、9月26日夜(日本時間27日朝)に無人探査機「DART」を小惑星ディモルフォスに衝突させることには成功していました。今回は新たにNASAが「小惑星の軌道がどれだけずれたのか」を発表しました。ディモルフォスは地球近傍小惑星のディディモスを公転する直径約170mの衛星です。なお、ディディモス系自体は地球の公転軌道の外側を2.1年周期の安定軌道で太陽を周回しているので地球に脅威を与える心配はないそうです。以下、BBC Newsの報道からご紹介いたします(注)。
NASAは衝突から2週間にわたりデータ収集と分析を続け、10月11日に「軌道を変えることに成功した」と発表したそうです。ディモルフォスはDARTの衝突前、主星ディディモスの周囲を11時間55分で周回していましたが、衝突後はディモルフォスとディディモスの距離が数十mほど縮まり、周回時間が11時間23分に短縮されいうことです。NASAが想定した成功の基準は、周回時間を73秒以上変えることでしたが、実際には32分も変えたということです。人類が宇宙天体の軌道変更に成功した初の試みということになります。
NASAは衝突から2週間にわたりデータ収集と分析を続け、10月11日に「軌道を変えることに成功した」と発表したそうです。ディモルフォスはDARTの衝突前、主星ディディモスの周囲を11時間55分で周回していましたが、衝突後はディモルフォスとディディモスの距離が数十mほど縮まり、周回時間が11時間23分に短縮されいうことです。NASAが想定した成功の基準は、周回時間を73秒以上変えることでしたが、実際には32分も変えたということです。人類が宇宙天体の軌道変更に成功した初の試みということになります。
かつてはSF映画で描かれていたようなことを実現してしまうのですから、すごいことだなと思います。上の写真は9月26日にDART衝突後に生じたディモルフォスの破片群でできた光の尾だそうです。BBC Newsから引用させていただきました。
(注)https://www.bbc.com/japanese/63224629