しっとう?岩田亜矢那

神戸で活躍するタレント「あやにゃ」こと岩田亜矢那さんを勝手に応援する非公認ファンサイトですか?

ドラマ「華麗なる一族」vs原作「華麗なる一族」

2007年01月22日 23時08分12秒 | テレビのつぼ
山崎豊子の原作本を読んでいる。
確かに面白い!
あっという間に上巻を読切ってしまって、現在中巻に突入中である。

かなり綿密に描かれているところに感心するが
その分、ストーリー展開が物凄くトロい!
結局は金融再編の話なのだが、この上巻部分
もし清水一行が書けば、10ページ程にまとめてしまわれるかも。
「上中下巻1800メージにも及ぶ長編を如何にしてワンクールのドラマに納めきるか?」
との懸念が囁かれていたが、こりゃ楽勝だな。
次の第3話でだいたい上巻部分を描き切るみたいだから、9話で終わってしまう?かも。

原作読んで、一番違和感(というかホントはこちらが元祖でドラマに違和感?)を持つのが主人公。
あくまで、万俵大介を中心とした金融再編劇であり、
キムタクが演じる鉄平は脇役の一人でしかない。
ただ、先にドラマを見てしまったせいか、鉄平はあのキムタクのイメージ通り。
原作は更に、単純な体育会系バカって感じかな?

弟の銀平は、正にあの山本耕史のまま。
冷めた中に抱える彼の苦悩というのが次の第3話の中で明らかにされていくのであろう。

一子、二子はともかく、原作には存在する三子は何処へ?
ずっと開かずの間にでも幽閉されているのか?
どうでもいいが、一子・二子・三子って山崎豊子はん、なんちゅうネーミング。
これも大介の女子に対する姿勢を表しているのかな?

で、これらのキャストの中でも、一番のヒット!
原作のイメージぴったり!!というのが
大介の愛妾・相子役の鈴木京香。
彼女は正に相子を演ずるが為に生まれてきたのでは?
ひょっとして山崎豊子は鈴木京香をイメージして相子を書いた
(当然、原作が書かれた頃はまだ鈴木京香は生まれてもないけれど)
と思ってしまう程のはまり役。
この先、この相子が物語のキャスティングボードを握りそうな予感がするだけに
彼女の演技にますます期待!!

追記:ドラマの売りの「高度成長期の懐かしい風景」
   は当然の事、原作には殆んど出てこない。
   そりゃ当時は当たり前の風景なので、敢えて描く必要ないわな。
   今となれば「三丁目の夕日」的効果で
   団塊の世代視聴者を引き付ける大きな武器となっているが。