「いちご電車」が走る和歌山電鉄貴志川線は
JR和歌山駅に隣接する。
というかJRの改札を「すんませ~ん、貴志川線乗ります~」
と通してもらわないと入れない。
といってもこの和歌山電鉄貴志川線、JR西日本ではない。
筆者の持っている「るるぶ和歌山」では南海電鉄の支線になっているが
儲からないのでいったん廃線が決定した。
しかし、存続を望む地元民の声に支えられ、岡山電気鉄道の100%出資子会社として和歌山電鉄が設立されたのだ。
だから、和歌山と紀の国市貴志を結ぶ究極のローカル線
始発駅の和歌山駅以外全て無人駅
終着の貴志駅でさえ無人、ただし駅長や助役はいるぞ!
その秘密は後述するとして
一日乗車券を買って旅のスタートだ。
終着の貴志駅までの往復だけでも元を取れてしまうという
かなりお得な一日乗車券、とはいえ途中下車するような名所もないけどね。
さあ、いちご電車に!
とホームに下りると
???
これがいちご電車?
明らかに普通の電車の車両だ。
中に入ってみても普通のシートがあるだけ。
ひょっとしてシンデレラのかぼちゃの馬車のように、
時間がくれば一瞬にして、いちご電車にー
なわきゃない。
念の為に時刻表で調べてみると
なんてこったい!
貴志川線全てがいちご電車って訳ではなく
だいたい三本に一本てとこで、1時間に一本
月・木曜なんて終日いちご電車運休しとるがな。
もし、翌日だったら、わざわざ和歌山くんだりまできて
寂れたローカル線に乗るだけって事になっていたぞ!
ふぅ~危ない、危ない、わたしゃ鉄ちゃんやないからな。
途中の伊太祈曽発着のいちご電車を挟むから
次のは1時間半後、これは待てんな~
まあ、いちご電車は帰りに乗れば良いか、
向こうではイチゴ三昧が待っているしね。