原稿を書き上げていたがアップするのを忘れていた。
所属する模型サークルの今年の競作のお題が「ステンレスかアルミ車両」だった。適当な仕掛品が無くパスするつもりだったが、お富さんから215系2次車が発売され、蟻製品のオク相場が暴落したので、基本編成セットを入手し、長年温めていたネタに挑戦することに。
昨年現役引退したJRE 215系電車。下松駅で発送直前の初号機を目撃し、その限界一杯の車体が連なる圧倒的なフォルムに魅了されてしまった。当初の構想では、他の東海道筋の電車と同様に、5両の付属編成を増備して15両編成にすることになっていた。残念ながら実現しなかったが、末期の長編成病患者なので、模型でナンチャッテ付属編成(クハーサハーサハーモハークモハ)を仕立てることに。
入手した蟻セットのクモハとサハを種車にして、サハの車端にクモハの運転室を切り継いでクハに仕立てる。継目は客扉前端にして目立たないように配慮したが、肩R部はどうしようもないので、切り口を丁寧に仕上げて、ぴったり接着しパテ仕上げを回避。
実車の肩部はクモハ先頭のみステンレス地肌、中間部はクリーム色ラッピングだが、ステンレス色を塗装で再現する自信が無かったので、切り継いだままとしている。気が向いたら再塗装するかも。
屋根はクモハの平屋根部をそのまま生かし、丸屋根の前端を削って長さを調整。継目の大部分はダクトカバーで隠れるので、仕上げはそれなり。
御覧の通り、クハの運転室部はオーバハングが長くなってしまった。実車は運転室直後の客室を潰して全長を合わせた筈だが、切り継ぎ線を増やしたくないので、客室を残した。全長を縮めると空調風道が階段と干渉するため、2階客室も1区画潰すことになったと思う。クモハークハ間の通り抜けも出来ないが、非常脱出は出来るので勘弁してほしい。
先頭連結器は、元のダミー密連を撤去し、富SC対応自連をビス止め。各社ボデマン密連を色々試したが、先頭スカートの切り欠きが大きくなるため断念。自宅レイアウトでの運転は特に支障は無かったが、貸しレの富分岐は通過できないかも。クハの前灯は併結時は使わないので省略。