教授という愛称が似合いすぎていた坂本龍一さん。

71歳で旅立たれてしまいました。
龍村監督、高橋幸宏さんに続いて、とても寂しいです。
映画「戦場のメリークリスマス」や「ザ・シェルタリング・スカイ」のテーマ曲、リゲインのCMの曲「energy flow」など、優しくて繊細で、哀愁を感じるピアノの演奏が忘れられません。
今夜は、いろんなことを思い出しながら、久しぶりに持っているCDを聴いています。

「BTTB」と「ウラBTTB」は有名ですが、ウラ
の方の3曲は心に沁みて、何度もリピートしてしまいます。
「BEAUTY」は1989年のアルバムで、沖縄の音楽にハマるきっかけになりましたが、沖縄の音楽を聴いてみると全然違っていて、このアルバムは教授独自の世界観でした。
今聴いても新鮮で、インパクトのある音楽です。
「CASA」は、ボサノバの名曲のトリビュート盤で、教授のピアノと女性シンガーの歌声が相まって、心地よく響きます。
夏になると必ず聴いている大好きなCDです。
「Little Buddha」は映画のサンドラ盤で、教授がインドやチベット仏教を詳しく知るきっかけになった仕事だったそうですが、私もチベット仏教に興味があって、いろんな本を読んでいました。
最初と最後の曲が美しすぎて、聴いていると悲しみが込み上げてきて、輪廻転生を繰り返して何度もチベットに生まれたんじゃないかと思ってしまったほどでした。
今改めて聴くと、悲しみは和らいでいて、教授の魂も輪廻転生を繰り返して、今世は音楽で表現しきって星に還って行かれた気がしました。
死は残された人には悲しくて寂しいけれど、魂は時空を超えて永遠だと信じたいです。
素晴らしい音楽を遺してくださって、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。