日月 *HIZUKI* 日記

 天然石、手作りアクセサリーのご紹介と店主の日記

感じきること

2023-04-07 | 日記
おはようございます😊

昨日は、ずっと下書きに入ったままになっていた「吹上奇譚 第四話 ミモザ」の本日記を仕上げました。

ミモザの花をくださったお客様も読んでいらして、感想を書くことをお伝えしていたので、やっと約束を果たせました。

吹上奇譚の第三話までの装丁をされていたアートディレクターの中島英樹さんがお亡くなりになられて、ばななさんにとって大切な方だったので、その影響は第四話にもあったようです。

私とばななさんは同い年なのですが、キッチンを読んだ時から吹上奇譚を読むまでに、私自身も大切な人を見送ったり、新しい命を迎えたりという経験をしました。

リンクするようなばななさんの日記をずっと読んでいて、その時々で共感したり、慰められたりしてきました。

でも、作品は作品として楽しんできたので、今回はそうではなかったように感じたのは、私が深く入ってしまったからなのか?そういう物語だったのか?
辛くなって、感想が途中になっていました。

そんな時に、坂本龍一さんのことを知って、久しぶりにCDを流し続けていたら、自然にその辛さに寄り添うことが出来て、また感想も書く気持ちになって、いつも私自身がお客様にお伝えしているただその感情を感じきるということが本当に大切なんだと実感できました。

何かから逃れたくて、別の何かを求めていても永遠に答えはなくて、逃れたいと思っている何かを感じきることでしか抜けられないのだと思います。

吹上奇譚の感想も考えてしまっていたので、書けなくなっていたんですね

感じきってみると、物語の最後の主人公の大切な人に一生をかけて寄り添っていたいというばななさんの中島さんへの追悼のような文章に心から共感出来て、私もそうありたいと思いました。

「何のために生まれてきたのか?」というのは、セッションのテーマでも一番多いのですが、経験から感じたことを共有して、感じきることなんじゃないか…とぼんやりと感じています。

龍村監督の映画も教授の音楽も、いまも感覚を共有することが出来て、それは魂が星に還っても遺っているものなので、いつでも繋がれます。

感想を書いたら、谷崎潤一郎賞を受賞された「ミトンとふびん」を買おうと決めていたので、やっと読めます










コメント
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