11年ぶりに行われた富賀大祭(8月5日~8日)
三宅島島民が1つの神輿を5カ村で渡しながらお祭りする行事。
各集落との境目で受け渡しが行われ、いくつかの儀式が執り行われます。
富賀神社がある阿古地区から宮出しが行われ、阿古(あこ)→伊ヶ谷(いがや)→
伊豆(いず)→神着(かみつき)→坪田(つぼた)と受け渡され再び富賀神社へ奉納します。
神輿を担ぐ人間以外には榊持ち、旗持ち、魚持ち、お酒持ち、太鼓、獅子舞などなど
いくつかの役割りがあります。
通称けんか祭りとも言われているこのお祭り。
地区の境界線でこの儀式が滞りなく行われなければ物言いが始まり、やがてケンカへ・・・
今でこそ全ての集落へは車で簡単に行き来できますが、昔は歩いて整備されていなかった
であろう路を歩いていく。軽く小旅行ぐらいの不便さだったことでしょうね。
そんな時代では、この境界線はとても重要なものだったのかもしれません。
伝統行事を受け継いでいく・・・
このご時勢では、簡単なようで意外に難しいことなのかもしれませんね。
でも、ここ三宅島では着実に受け継がれているような気がします。
今回は11年ぶりということで、機動隊のみなさんや都内から派遣されてきた警察の方も
非常に緊張感を持って見守られていたところが伝わってきた。
やっぱりケンカ祭りというだけあって、ちょこちょこケンカも滞りなく?各受け渡しで
見られたり・・・(笑)
でも、せっかくのお祭りだからこそ!ここ一番の見せ場ではちゃんと距離を持って
この祭りの醍醐味を残してくれていたと思った。これはとってもよかった!!
噴火前の年は残念ながら見れなかった私。
今回移住して始めた見たこのお祭りの重さはまだまだ計り知れないが、いち
観覧者としてこのお祭りを客観的に見せてもらって感じたこと。
昔はとっても地域性が強かったんだろいうな~と思った。
しかし、そんな時代を経て今は観光客も見守る中で、この土地を愛するがゆえの
粗相?も決して無様なものではなく、その中にも紳士さと力強さ、富賀様に対する
尊さを感じられたように思います。
次回は2年後。
このお祭りは見る価値ありです!!是非見てもらいたいです。
2年後、ここ三宅島で富賀大祭を体感してください!!
エクセレント!!!