めぞん・ど・とぷ

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ヘアスプレー

2007年11月04日 | culture
ヘアスプレー』を観ました。

ちょっと懐かしさを覚える50~60年代ポップスとダンス
良くも悪しくもアメリカが最も輝いていた時代の、華やいだ気分が満載。

その黄金時代の始まりを『サタデー・ナイト・フィーバー』で70年代を席巻した
あの、ジョン・トラボルダが太目のお母さん役で歌って踊るおかしさ。
新しさの幕開け『60年代にようこそ』で迎えられるパレードは最高

一方で、肌の色の違うことによる差別が色濃く残る時代の世相も十分反映して、
深みのある、感動的なストーリーに仕上がっています。

それもそのはず、ブロードウェーの舞台で磨きに磨かれた脚本の映画化ですから、
当然といえば、当然なのですが…

『よくできてるなぁ』と感心するのは映画を観てしばらくたってからの話で、
観賞しているさなかは、劇中にのめりこんで、客観的にはなれませんでした。

とにかく、楽しさと、懐かしさと、ある種の哀愁とで、彩り満載の映画です。

考えてみたら、不思議
私にとって、60年代の記憶は浅いし、50年代なんて遠い昔の話のはずなのに、
胸のうちにしみとおる、映画を観ての“懐かしさ”、この気分はどこからくるの?

これは、キャスティングとか、演出とかのテクニカルな効果ではないはず。
この時代の“気分”というものが持つ“共通感覚”が作用しているのでは。
たぶん、ブロードウェイでロングランを続ける秘密が、そこにあるのでしょう。

DVDが発売されたら買いたいけど、やはり、大きなスクリーンで何度も観たい。
そんな気にさせてくれる映画です。

まだ、しばらくは上映するはず

とぷ